シラバス参照

講義名 トラウマと災害の心理学 
英文科目名 Psychology of Trauma and Disaster 
科目ナンバー F00EXP2318 
担当者

菊池 浩光

科目群 専修科目 
対象学年 2年 
単位数
開講期間 前期 
曜日・時限・教室 前期 水曜日 4講時 303教室(新札幌)



授業のねらい
災害列島といわれる日本は毎年多くの災害に見舞われ犠牲者も多数生じている。また、衝撃的な事故や事件も毎日のように報道されている。こういったトラウマティックな出来事に際し「心のケア」が叫ばれるようになったが、トラウマを背負った被害者にどういったケアや支援が可能なのだろうか。授業では、トラウマに関する基本的な知識を習得して災害時の心のケアの概要を理解していくのがねらいである。同時に、PTSDの出自である「戦争」をトラウマの側面から取り上げ、私たちが忘れてはならない戦争にも思いを向けていく。 
履修者が到達すべき目標
1.戦争がもたらすトラウマを理解する。
2.基本用語と基本概念を押さえながら災害時の「心のケア」の考え方と被災者への関与の仕方を理解する。    
3.防災意識を高める 
ディプロマ・ポリシーとの関係
この授業は、心理学部ディプロマ・ポロシーの(1)に関係している。 
授業の進め方
学修上の助言
視聴覚教材を多用するが、これは体験者のインタビューなどを視聴することで、トラウマ体験の実感を深めていくためである。戦争で何が行われ、兵士や市民の心にどのようにトラウマを生じていったのか、災害では人の生活や心にどのような激震が走り、トラウマとその支援に何が望ましいかについて学んでいく。
よりよい授業を目指すため、授業内容について前後することがあることを含んでおいてください。 
アクティブ・ラーニングの要素の有無
なし 
ICTを活用した双方向型授業の有無
なし 
授業内容・計画
回数 授業、事前・事後学修の内容 時間
1回 事前   シラバスに目を通す  2.0 
授業   オリエンテーション 
事後   履修内容の復習  2.0 
2回 事前   課題テーマへの取り組み  2.0 
授業   わが国におけるトラウマ概念の広がり トラウマの定義 
事後   履修内容の復習  2.0 
3回 事前   課題テーマへの取り組み  2.0 
授業   トラウマとPTSD(1) 
事後   履修内容の復習  2.0 
4回 事前   課題テーマへの取り組み  2.0 
授業   トラウマとPTSD(2) 
事後   履修内容の復習  2.0 
5回 事前   課題テーマへの取り組み  2.0 
授業   戦争とトラウマ(1) 
事後   履修内容の復習  2.0 
6回 事前   課題テーマへの取り組み  2.0 
授業   戦争とトラウマ(2) 
事後   履修内容の復習  2.0 
7回 事前   課題テーマへの取り組み  2.0 
授業   日本軍兵士の戦いとトラウマ 
事後   履修内容の復習  2.0 
8回 事前   課題テーマへの取り組み  2.0 
授業   日本軍兵士の心の傷 
事後   履修内容の復習  2.0 
9回 事前   課題テーマへの取り組み  2.0 
授業   沖縄戦 心の傷 
事後   履修内容の復習  2.0 
10回 事前   課題テーマへの取り組み  2.0 
授業   オキナワ・レポート 
事後   履修内容の復習  2.0 
11回 事前   課題テーマへの取り組み  2.0 
授業   トラウマの伝達困難性 
事後   履修内容の復習  2.0 
12回 事前   課題テーマへの取り組み  2.0 
授業   災害における心理的ダメージとHermanによる支援の3段階 
事後   履修内容の復習  2.0 
13回 事前   課題テーマへの取り組み  2.0 
授業   傷ついた人のそばにたたずむ 
事後   履修内容の復習  2.0 
14回 事前   課題テーマへの取り組み  2.0 
授業   PTSDの専門的治療  被災地の子どもたちの心のケア 
事後   履修内容の復習  2.0 
15回 事前   課題テーマへの取り組み  2.0 
授業   トラウマからの回復 
事後   履修内容の復習  2.0 
授業科目に関連する実務経験の内容とその経験を活かした授業の展開
講義担当者は公認心理師、臨床心理士の資格を有し、医療(総合病院、精神科クリニック、内科クリニックなど)、教育(スクールカウンセラーなど)、災害時の心のケアの職域で30年以上の心理臨床実践を積み重ねてきている。授業展開においてその経験を活用していきたい。 
成績評価の基準と方法
課題に対するフィードバックの方法
出席は2/3以上必要で、出席数が10回に満たない場合は評価の対象とならない(出席カウントにはリアクションペーパーの提出が必要)。
評価方法は、毎回のリアクションペーパー(30%)と課題テストと期末課題(70%)による。 
テキスト
No 著者名 書籍名 出版社 ISBN/ISSN
1. 宮地尚子  『トラウマ』  岩波新書  9784004314042 
参考文献
No 著者名 書籍名 出版社 ISBN/ISSN
1. 金吉晴編集  『心的トラウマの理解とケア(第2版)』  じほう  9784840735438 
関連ページ
備考
1.世界には、目を背けたくなるようなトラウマティックな出来事が頻発しているが、悲惨な現場や出来事に遭遇した当事者がどういった心理状態になるのかなど想像力を働かせてほしい。また、トラウマを扱った映画がたくさん作られているので、興味がある学生はトラウマという視点をもって視聴し理解を深めていくこと。                   
2.重たく辛い気持ちに陥ることがありうる授業内容であることを了承の上、授業選択をしてほしい。災害、戦争、事故などトラウマティックな出来事を扱う場合、その話を見聞した人もトラウマを被ることが少なくない。授業では戦争や災害などのトラウマティックな視聴覚教材を多用する予定なので、衝撃的な映像でメンタルに影響を受けやすい人は授業選択を慎重にしていただきたい。 
教員e-mailアドレス
hkikuchiアットマークsgu.ac.jp 
オフィスアワー
随時(メールで予約のこと、610研究室) 
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