シラバス参照

講義名 英米文学への誘い 
英文科目名 Introduction to British and American Literature 
科目ナンバー L00BAS1301 
担当者

中村 敦志

科目群 英米文学 
対象学年 1年 
単位数
開講期間 前期 
曜日・時限・教室 前期 火曜日 2講時 B-202教室



授業のねらい
 英米文学の入門編。アメリカの作家R. J. パラシオの小説、『ワンダー Wonder』(ソフトカバー版)を読み、その魅力について考察します。

 10歳の少年オギーは「頭蓋(とうがい)顔面異常」で生まれ、27回もの手術を受けています。そのため、他の子どもとは外見が大きく異なります。これまで学校に通ったことがなく、母親が家庭で勉強を教えていましたが、家族との話し合いの末、学校に通うことを決意します。学校生活では、見た目への偏見やいじめに苦しみつつも、少しずつ理解者が現れ、オギー自身も成長していきます。

 物語はオギーだけでなく、他の登場人物の視点からも描かれており、多角的な読み方ができます。読者はオギーの成長を通じて、「現実とどう向き合うか」を考えるきっかけを得られるでしょう。映画化もされており、英語版の読書も推奨されます。

 自力で作品を読み解くことで、作品の魅力を探ってみましょう。作品の全体像は翻訳でつかみ、そして一部は英文でも読んでみます。

 授業中に私が課題を出し、グループワークで取り組んでもらいます。それについて、自分の解釈をレポートに毎回書いてもらいます。作品に基づき、いかに詳しく自分の考えを説明できるようになるかが、この授業のねらいです。 
履修者が到達すべき目標
(1) 英米の文学作品を実際に読み、ストーリーの展開を把握し、質問について説明することができる。
(2) 文章の行間と登場人物の心理まで読み取り、自分の言葉で解説することができる。 
(3) 上記の点について原文(翻訳と英文)を読んで考察し、説明できる。  
(4) 課題についてグループ・ワークで取り組むことができる。
(5) 授業中に毎回出す質問について、作品に基づき、自分の解釈を詳しくレポートで説明できることを目標とする。 
ディプロマ・ポリシーとの関係
上記の到達目標は、英語英米文学科ディプロマ・ポリシー(2)と(5)に該当します。 
授業の進め方
学修上の助言
(1) 自力で読み込んで作品を解明する。文脈を捉えて行間まで読み、登場人物の心理と人間関係まで読む練習を行います。授業中に出すヒントを参考にして読み、作品に基づいて、自分の考えを毎回レポートに詳しく書いてもらいます。
(2) 翻訳と英文との比較、内容についての疑問点を私が出し、それについてグループ・ワークで取り組んでもらいます。
(3) 作品全体の理解には翻訳を用いますが、一部は英文でも読みます(資料配布)。
(4) 予習を前提に授業を行います。
(5) レポートの解答例を次回の授業で示すので、参考にしてください。

  
アクティブ・ラーニングの要素の有無
グループ・ワーク 
ICTを活用した双方向型授業の有無
Googleフォーム。パワーポイント 
授業内容・計画
回数 授業、事前・事後学修の内容 時間
1回 事前   教科書pp. 1-19を読んでくること。  2.0 
授業   Part 1 オーガスト(1):作者と作品(教科書使用) 
事後   授業の復習  2.0 
2回 事前   教科書pp. 19-42を読んでくること。  2.0 
授業   Part 1 オーガスト(2):物語の展開を予想する 
事後   授業の復習  2.0 
3回 事前   教科書pp. 42-67を読んでくること。  2.0 
授業   Part 1 オーガスト(3):英語表現から作品を読み解く 
事後   授業の復習  2.0 
4回 事前   教科書pp. 67-95を読んでくること。  2.0 
授業   Part 1 オーガスト(4):英語表現と登場人物の心理 
事後   授業の復習  2.0 
5回 事前   教科書pp. 98-118を読んでくること。  2.0 
授業   Part 2 ヴィア(1):英語表現と登場人物の心理 
事後   授業の復習  2.0 
6回 事前   教科書pp. 118-137を読んでくること。  2.0 
授業   Part 2 ヴィア(2):英語物語の進展 
事後   授業の復習  2.0 
7回 事前   教科書pp. 140-157を読んでくること。  2.0 
授業   Part 3 サマー:英語表現の展開と人物像 
事後   授業の復習  2.0 
8回 事前   教科書pp. 160-188を読んでくること。  2.0 
授業   Part 4 ジャック(1):英語表現から読み取る問題点 
事後   授業の復習  2.0 
9回 事前   教科書pp. 188-222を読んでくること。  2.0 
授業   Part 4 ジャック(2):英語表現から読み取る登場人物の悩み 
事後   授業の復習  2.0 
10回 事前   教科書pp. 224-245を読んでくること。  2.0 
授業   Part 5 ジャスティン:英文から読み取る人生観 
事後   授業の復習  2.0 
11回 事前   教科書pp. 248-279を読んでくること。  2.0 
授業   Part 6 オーガスト:英文から文脈を読む 
事後   授業の復習  2.0 
12回 事前   教科書pp. 282-295を読んでくること。  2.0 
授業   Part 7 ミランダ:英語を通して読む自然観 
事後   授業の復習  2.0 
13回 事前   教科書pp. 298-322を読んでくること。  2.0 
授業   Part 8 オーガスト(1):英語を通して読む世界観 
事後   授業の復習  2.0 
14回 事前   教科書pp. 322-348を読んでくること。  2.0 
授業   Part 8 オーガスト(2):英語表現から結末を予想する 
事後   授業の復習  2.0 
15回 事前   教科書pp. 348-373を読んでくること。  2.0 
授業   まとめ
第3部、第50章:まとめ 
事後   授業の復習  2.0 
授業科目に関連する実務経験の内容とその経験を活かした授業の展開
実務経験なし 
成績評価の基準と方法
課題に対するフィードバックの方法
(1)平常点(毎回の課題) 100%。
(2)総合点60点以上で合格(出席と比例するので注意)。
※欠席4回で評価対象外とします(初回を含む)。詳細は下記の「備考」を参照してください。 
テキスト
No 著者名 書籍名 出版社 ISBN/ISSN
1. R. J. パラシオ  『ワンダー Wonder (ソフトカバー版)』  ほるぷ出版  9784593105243 
参考文献
No 著者名 書籍名 出版社 ISBN/ISSN
1. R. J. Palacio  『Wonder』  Corgi Childrens  9780552565974 
2. 金原瑞人、他  『翻訳者による海外文学ブックガイド』  CCCメディアハウス  4484192276 
関連ページ
1. researchmap 教員の研究情報 
備考
(1)授業計画は、進行状況や理解度などにより変更することもあります。

(2)欠席の扱い:
・遅刻は開始後20分以内の入室に限り認めます。また、遅刻1回は0.5欠席として数えます。
・欠席が4回に達した時点で、評価対象外とします。
・初回から出席を取ります。

(3)その他:
・教科書購入を受講の条件にします。
・作品に関心のある人、意欲的に取り組める人の参加を歓迎します。 
教員e-mailアドレス
nakamuraあっとまぁくsgu.ac.jp  (あっとまぁくを@に変更) 
オフィスアワー
A館5階 A521研究室 毎週火曜の12:30-13:00(それ以外の時間は、メールでアポ可能) 
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