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講義名 模擬裁判ゼミナールI 
英文科目名 Seminar on Moot Court I 
科目ナンバー J00SEM1003 
担当者

岡田 久美子

科目群 学部コア科目共通(選択必修) 
対象学年 1年 
単位数
開講期間 前期 
曜日・時限・教室 前期 木曜日 2講時 A-302教室



授業のねらい
 裁判員制度が始まってから、10年以上が経ちました。誰もが、刑事裁判に関わる可能性をもっています。このゼミナールでは、刑事裁判がどのようなものであるかを理解し、裁判員がそこにどのように関わり、どのような役割を果たすのかについて考えていきます。 
履修者が到達すべき目標
 最終目標は、模擬裁判を上演することです。模擬裁判は、法廷でのやり取り(法廷劇)、そして裁判官と裁判員による話合い(評議劇)から構成されます。
 前期の模擬裁判ゼミナールⅠでは、法廷でのやり取りのシナリオを作成し、後期の模擬裁判ゼミナールⅡは、裁判官と裁判員による話合いのシナリオを作成します。これらシナリオを合わせ、模擬裁判(法廷劇および評議劇)として年度末に上演します。 
授業の進め方
学修上の助言
 はじめに、日本の刑事裁判が描かれている映画を視て、裁判がどのようなものなのかイメージを作り、疑問に思ったことを憶えておきましょう。その後、グループに分かれて、刑事手続に関する資料を要約して報告し、議論をしてみます。重大な刑事事件を想定し、法廷でのやり取りのシナリオに仕上げていくため、ある程度の知識を身につける必要があるからです。ひととおりの知識が身についたところで、グループに分かれて法廷劇のシナリオ作成に挑戦します。
 シナリオ作成にあたっては、毎回、決められた箇所について事前にウェブ入力してくることが必須です。授業では、各人が入力してきたものを全員で確認し、修正することになります。 
アクティブ・ラーニングの要素の有無
 グループごとに作成された裁判劇シナリオを、随時添削して修正を促します。 
ICTを活用した双方向型授業の有無
 なし 
授業内容・計画
回数 授業、事前・事後学修の内容 時間
1 事前   テキストを購入し、目次を概観する。  2.0 
授業   ガイダンス 
事後   テキスト第Ⅰ部を読む。  2.0 
2 事前   法廷での手続の流れに関する裁判所リーフレットを読む。  2.0 
授業   映画『Box』視聴 
事後   映画で見た刑事手続について理解する。  2.0 
3 事前   テキスト第Ⅱ部を読む。  2.0 
授業   映画『Box』視聴 
事後   映画で見た刑事手続について理解する。  2.0 
4 事前   テキスト第Ⅱ部を読む。  2.0 
授業   犯罪捜査に関する授業 
事後   テキスト該当頁とノートを照合して重要な点を理解する。  2.0 
5 事前   テキスト第Ⅱ部を読む。  2.0 
授業   刑事裁判に関する授業 
事後   テキスト該当頁とノートを照合して重要な点を理解する。  2.0 
6 事前   テキスト第Ⅲ部を読む。  2.0 
授業   刑法の原則、犯罪の成立要件に関する授業 
事後   テキスト該当頁とノートを照合して重要な点を理解する。  2.0 
7 事前   テキスト第Ⅳ部を読む。  2.0 
授業   裁判員裁判対象犯罪に関する授業 
事後   テキスト該当頁とノートを照合して重要な点を理解する。  2.0 
8 事前   刑事訴訟法および刑法に関する質問を用意する。  2.0 
授業   刑事手続、犯罪と刑罰に関する質問への解答 
事後   刑事法学全体を概観する。  2.0 
9 事前   新聞に掲載された刑事事件を調べる。  2.0 
授業   事件を考える 
事後   テキスト該当頁を読む。  2.0 
10 事前   事件に対する被告人の抗弁を予測する。  2.0 
授業   事件を細部まで考える 
事後   適用法条を確認する。  2.0 
11 事前   事件を証明する方法を考える。  2.0 
授業   裁判に提出される証拠を考える 
事後   証拠を分類する。  2.0 
12 事前   証明対象を確認する。  2.0 
授業   法廷劇シナリオ作成(1) 
事後   物証と書証の取調べについて確認する。  2.0 
13 事前   証人の証言内容を考える。  2.0 
授業   法廷劇シナリオ作成(2) 
事後   証人尋問について確認する。  2.0 
14 事前   証人の証言内容を考える。  2.0 
授業   法廷劇シナリオ作成(3) 
事後   証人尋問について確認する。  2.0 
15 事前   被告人の供述内容を考える。  2.0 
授業   法廷劇シナリオ作成(4) 
事後   被告人質問について確認する。  2.0 
授業科目に関連する実務経験の内容とその経験を活かした授業の展開
 なし 
成績評価の基準と方法
課題に対するフィードバックの方法
 課題(50%)、授業における取組み(50%)によります。 
テキスト
No 著者名 書籍名 出版社 ISBN/ISSN
1. 村井敏邦  『裁判員のための刑事法ガイド』  法律文化社   
参考文献
関連ページ
1. 教育研究業績  http://researchmap.jp/read0058580   
備考
 後期の模擬裁判ゼミナールⅡをセット履修してください。
 課題に対するフィードバックとして、ウェブ入力されたシナリオを添削するので、随時修正してもらいます。
 紛争に対する法知識に基づいた判断ができるようにします。

 履修者には、オープンキャンパスにおける法廷教室模擬裁判企画、高校への出張模擬裁判などへの協力をお願いすることがあります。 
教員e-mailアドレス
 okadakum@e.sgu.ac.jp 
オフィスアワー
 火曜日 12:20~13:00 水曜日 12:20~13:00 1-311研究室(1号館3階) 
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