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講義名 専門ゼミナールI 
英文科目名 Seminars Ⅰ 
科目ナンバー B00SEM2203,J00SEM2601,Q00SEM2203 
担当者

加藤 正佳

科目群 コース共通展開科目(選択必修) 
対象学年 2年 
単位数
開講期間 前期 
曜日・時限・教室 前期 火曜日 4講時 A-318教室



授業のねらい
 「“日本型雇用システム”の過去と未来」をテーマに、労働法に関するテキストを読み進めます。
 学生の皆さんには、今、あるいは、これから先、どこかで必ず労働法と関わる機会があるでしょう。
 労働法を自分の力とするには、今の日本の雇用システムがどのように成り立ってきたのかを知っておくことが有益です。また、DXやAI技術の発展により、これから先、雇用システムや労働法の内容が大きく変わっていく可能性もあります。
 そこで、若い皆さんに、時代の変化にゆるがない力を身に付けてほしいと考え、このテーマを選びました。 
履修者が到達すべき目標
1 労働法に関するテキストに書かれている内容を、正確に理解する能力を身に付ける。
 → 書かれた情報を読み取ったり、他者の意見を正確に理解したりすることは、書かれた情報の正しさを確かめたり、他者の意見に賛成するか反対するかを決めたりするに当たっての前提となる、とても大切なことです。
2 労働法に関するテキストを読むことを通じ、検討すべき問題点を発見・設定し、その問題点に対する自分の考えを、筋道を立てて、適切に表現する能力を身に付ける。
 → 専門的な事柄に関する自分の考えを他者に伝えることは、とても難しいことです。
 以上の2点について、この授業を練習の場としてほしいと考えています。 
授業の進め方
学修上の助言
 第1回の授業で、各回の報告者を決めます。
 報告者は、テキストの担当箇所について、授業までに、400字程度にまとめた要約文を作成するとともに、授業では、はじめの30分程度で担当箇所の内容を報告してもらいます。残りの時間は、他の履修者を交えて質問や意見交換をします。
 報告の仕方がわからない人は、担当教員に相談する他、参考文献1及び2を読んでみてください。 
アクティブ・ラーニングの要素の有無
 反転授業、プレゼンテーション及びディスカッションの要素を含みます。
 この授業は、事前学修が重要です。報告者以外の履修者も、事前学修として、テキストの該当部分を読んでおかないと、履修者が到達すべき目標に到達できないと思われます。 
ICTを活用した双方向型授業の有無
 なし 
授業内容・計画
回数 授業、事前・事後学修の内容 時間
1 事前   テキストの大枠を把握しておく 
授業   オリエンテーション、担当者決定 
事後   授業内容の整理 
2 事前   【報告者】要約文等の作成、【報告者以外】該当箇所を読む(以下同じ) 
授業   序章1、2(2~13頁) 
事後   授業内容の整理(以下同じ) 
3 事前    
授業   序章3、第1章1(13~28頁) 
事後    
4 事前    
授業   第1章2~6(28~48頁) 
事後    
5 事前    
授業   第2章一(50~69頁) 
事後    
6 事前    
授業   第2章二(69~96頁) 
事後    
7 事前    
授業   第2章三、四1(96~115頁) 
事後    
8 事前    
授業   第2章四2~4(116~137頁) 
事後    
9 事前    
授業   第3章一、二1(140~162頁) 
事後    
10 事前    
授業   第3章二2、三(162~179頁) 
事後    
11 事前    
授業   第4章一、二1(182~203頁) 
事後    
12 事前    
授業   第4章二2、3、三、四(203~227頁) 
事後    
13 事前    
授業   第5章一、二、三(230~250頁) 
事後    
14 事前    
授業   第5章四、第6章一1~3(251~272頁) 
事後    
15 事前    
授業   第6章一4、二(272~292頁) 
事後    
授業科目に関連する実務経験の内容とその経験を活かした授業の展開
 担当教員は、日ごろ、弁護士等の立場で、労働法実務に携わっています。授業では、その経験を活かして実践的教育を行います。 
成績評価の基準と方法
課題に対するフィードバックの方法
 学生の皆さんには、2回、報告を担当してもらいます。1回しか担当しない場合、報告に代わる期末レポートを提出してもらいます。その上で、①報告及び質疑応答の内容(+③報告に代わる期末レポートの内容)、②毎回の討論における積極性等によって評価します。それぞれの評価比率は、概ね①=60%、②=40%程度です。
 ①報告及び質疑内容については、著者がテキストを通じてどのようなことを述べているのかを正確に理解していることが、評価の対象です。③報告に代わる期末レポートについては、授業の内容を踏まえ、到達すべき目標に到達しているかという観点から評価します。 ②毎回の討論における積極性等については、発言内容が“正しい”かどうかは、評価の対象ではありません。自分の考えを、筋道を立てて、説明できるかどうか、聞き手があなたの考え方を理解できるかどうかが、評価の対象です。この授業を練習の場としてください。トライする積極性は、プラスに評価することができます。逆に、トライの失敗だけをみて、マイナスに評価することはありません。
 なお、欠席は、主に②における評価の対象となります。 
テキスト
No 著者名 書籍名 出版社 ISBN/ISSN
1. 濱口桂一郎  『ジョブ型雇用社会とは何か』  岩波新書  978-4-00-431894-1 
参考文献
No 著者名 書籍名 出版社 ISBN/ISSN
1. 横田明美  『カフェパウゼで法学を―対話で見つける<学び方>』  弘文堂  978-4-335-35733-6 
2. 横田明美ほか  『法学学習Q&A』  有斐閣  978-4-641-12609-1 
3. 濱口桂一郎  『若者と労働』  中公新書ラクレ  978-4-12-150465-4 
4. 濱口桂一郎  『働く女子の運命』  文春新書  978-4-16-661062-4 
5. 中根千枝  『タテ社会の人間関係』  講談社現代新書  978-4-06-115505-3 
関連ページ
備考
1 テキストは、担当者を決める際に使用します。必ず第1回から持参してください。
2 参考文献1及び2は、この授業の準備に役立つことはもちろん、大学での学び方や学生の間に大学で身に付けるべきことが書いてある、という意味で挙げました。学び方を学んでおくことは、今後に活きます。
3 参考文献3及び4は、テキストの著者による、この授業に関連する文献です。
4 参考文献5は、この授業に関連する文献です。定評ある名著であり、読んでおくとよいでしょう。
5 やむを得ず授業を欠席する場合には、事前に担当教員宛ての電子メールに送信する方法により理由を述べてください。 
教員e-mailアドレス
 katom@(小文字に変換してください。)sgu.ac.jp 
オフィスアワー
 火曜日 12:30~14:30
 前日までに教員e-mailアドレスにて予約してくださることが望ましいです。 
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