シラバス参照

講義名 病弱者の心理・生理・病理 
英文科目名 Psychology,Physiology and Pathology of Persons in Poor Health 
科目ナンバー H00EXP3518,H00EXP2518 
担当者

栃真賀 透

科目群 教職課程(自由選択科目) 
対象学年 2年 
単位数
開講期間 後期 
曜日・時限・教室 後期 水曜日 5講時 B-102教室



授業のねらい
 病弱(連身体虚弱を含む)の幼児、児童生徒の病気や心身の不調な状態が続く背景となる病理面と心理面及び生理面の特徴並びにそれらの相互作用について理解し、一人一人の病気や障害の状態、社会性の発達及び認知の特性を把握することを理解するとともに、家庭や学校間、医療、福祉及び認知の特性を把握することを理解するとともに、家庭や学校間、医療、福祉及び保健機関との連携の必要性について学ぶ。 
履修者が到達すべき目標
①病弱(身体虚弱を含む)の幼児、児童生徒の病気や心身の不調な状態が続く背景となる病理面と心理面   及び生理面の特徴並びにそれらの相互作用について理解させる。
②観察や検査、医療機関からの情報提供を通して病気や障害の状態、社会性の発達及び認知の特性を把握することを理解させる。
③家庭や学校間、医療、福祉及び保健機関との連携の重要性について理解させる。 
授業の進め方
学修上の助言
 授業はPC(パワーポイント)、補足資料等を用いて行い、毎回プリントを配付する。講義が中心になるが質疑応答の時間を設け、毎時間、疑問点について回答していく。事前学習として、次回の講義で取り扱う内容について、キーワードを挙げ、参考文献・インターネット等で調べておくことで、授業での理解が深まる。事後学習として振り返りプリントを整理することを課す。
アクティブ・ラーニングの要素の有無 
アクティブ・ラーニングの要素の有無
 講義の中で、一部ディスカッションを実施する。 
ICTを活用した双方向型授業の有無
 病弱者の心理・生理・病理に関する専門用語について、タブレット端末等を活用した双方向性授業を実施する。 
授業内容・計画
回数 授業、事前・事後学修の内容 時間
1 事前   シラバスを読んでおくこと  2.0 
授業   オリエンテーション 
事後   講義の振り返りとして、「学習事項の整理と問題1」を記入し、提出する。  2.0 
2 事前   テキストP17~27を読んでおくこと  2.0 
授業   子どもの発達~精神面・運動面の発達(発達の領域、発達を支えるものなど) 
事後   講義の振り返りとして、「学習事項の整理と問題2」を記入し、提出する。  2.0 
3 事前   テキストP59~73を読んでおくこと  2.0 
授業   循環器疾患の心理・生理・病理(先天性疾患、不整脈、川崎病、心筋症など) 
事後   講義の振り返りとして、「学習事項の整理と問題3」を記入し、提出する。  2.0 
4 事前   テキストP74~85を読んでおくこと  2.0 
授業   呼吸器疾患の心理・生理・病理(呼吸器の感染症、気管支喘息、過換気症候群) 
事後   講義の振り返りとして、「学習事項の整理と問題4」を記入し、提出する。  2.0 
5 事前   テキストP86~102を読んでおくこと  2.0 
授業   悪性腫瘍の心理・生理・病理(小児がん、白血病、脳腫瘍、その他の固形腫瘍、緩和医療) 
事後   講義の振り返りとして、「学習事項の整理と問題5」を記入し、提出する。  2.0 
6 事前   テキストP103~114を読んでおくこと  2.0 
授業   腎・泌尿器疾患の心理・生理・病理(急性腎炎、慢性腎炎、ネフローゼ、夜尿症、尿路感染症など) 
事後   講義の振り返りとして、「学習事項の整理と問題6」を記入し、提出する。  2.0 
7 事前   テキストP115~133を読んでおくこと  2.0 
授業   成長障害・内分泌疾患の心理・生理・病理(人の成長とその異常について、内分泌疾患、肥満と肥満症、糖尿病、その他の内分泌疾患) 
事後   講義の振り返りとして、「学習事項の整理と問題7」を記入し、提出する。  2.0 
8 事前   テキストP134~149を読んでおくこと  2.0 
授業   消化器・肝臓疾患等の心理・生理・病理(胃食道逆流症、嘔吐、便秘、胃・十二指腸潰瘍、慢性肝炎など) 
事後   講義の振り返りとして、「学習事項の整理と問題8」を記入し、提出する。  2.0 
9 事前   テキストP150~163を読んでおくこと  2.0 
授業   神経系疾患の心理・生理・病理(てんかん、脳性まひ) 
事後   講義の振り返りとして、「学習事項の整理と問題9」を記入し、提出する。  2.0 
10 事前   テキストP163~182を読んでおくこと  2.0 
授業   神経系疾患の心理・生理・病理(ダウン症、神経系皮膚症候群、知的障害) 
事後   講義の振り返りとして、「学習事項の整理と問題10」を記入し、提出する。  2.0 
11 事前   テキストP182~194を読んでおくこと  2.0 
授業   神経系疾患の心理・生理・病理(脊髄性筋萎縮症、筋ジストロフィー、水頭症) 
事後   講義の振り返りとして、「学習事項の整理と問題11」を記入し、提出する。  2.0 
12 事前   配布資料「不登校について」を読んでおくこと  2.0 
授業   不登校の心理・生理・病理(不登校の定義・疫学・特殊現象など、こころの病、不登校とこころの病の関係と対処方法) 
事後   講義の振り返りとして、「学習事項の整理と問題12」を記入し、提出する。  2.0 
13 事前   テキストP206~214を読んでおくこと  2.0 
授業   病気、障害の子どもの心理的特性(病気の概念の発達、疾患と病気の違い、発達段階から見た心理社会的問題、各疾患の抱えている心理社会的問題など) 
事後   講義の振り返りとして、「学習事項の整理と問題13」を記入し、提出する。  2.0 
14 事前   配布資料「病気の子どもの理解のために」を読んでおくこと  2.0 
授業   病気の子どもの理解のために(病気の子どもへの支援と配慮など) 
事後   講義の振り返りとして、「学習事項の整理と問題14」を記入し、提出する。  2.0 
15 事前   講義で使用した「学習事項の整理と問題1~14」を復習しておくこと  2.0 
授業   病弱者の心理・生理・病理の振り返り(まとめ) 
事後   講義の振り返りとして、「学習事項の整理と問題15」を記入し、提出する。  2.0 
授業科目に関連する実務経験の内容とその経験を活かした授業の展開
 私は平成3年4月から平成22年3月まで札幌市立山の手養護学校(病弱教育)の教諭として勤務してきた。この間、大学の教育実習を受け入れたり、全国の心身症推進委員会の事務局として専門性を高めてきた。講義ではその知見を生かした授業を展開していきたいと考えている。
 講義のテキストは毎回の授業プリント・参考資料を配布し、「学習事項の整理と問題」で講義の振り返りを実施する。 
成績評価の基準と方法
課題に対するフィードバックの方法
 ・毎回の講義の「学習事項の整理と問題」レポートの提出、期末試験で評価する。 
テキスト
No 著者名 書籍名 出版社 ISBN/ISSN
1. 小野次朗、西牧謙吾、榊原洋一  『特別支援教育に生かす病弱児の生理・病理・心理』  ミネルヴァ書房  978-4-623-06153-2 
参考文献
No 著者名 書籍名 出版社 ISBN/ISSN
1. 日本育療学会編著  『標準「病弱児の教育」テキスト』  ジアース教育新社  978-4-86371-493-9 
2. 全国特別支援学校病弱教育校長会・国立特別支援総合研究所  『病気の子どもの理解のために・支援冊子』  国立特別支援総合研究所   
3. 全国特別支援学校病弱教育校長会  『病気の子どものガイドブック』  ジアース教育新社  978-4-86371-180-8 
関連ページ
1. 教育研究業績(栃真賀透)  https//researchmap/tochi   
備考
  ・私語、途中退室、スマホによるゲーム等厳禁。守らない場合は途中退室してもらいます。
  無断で退室した場合には、その回の学習は平常点に加味しません。 
教員e-mailアドレス
 栃真賀 透  tochi13@sgu.ac.jp 
オフィスアワー
 栃真賀 透  C館5階519号室 火曜日 13:00~16:00 
画像
ファイル


PAGE TOP