授業のねらい
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*本講義は3年生での履修を推奨しています。理由は3年生で行われる特別支援教育の教育実習に合わせた内容を考えているからです。履修の関係で2年生での履修を希望される学生は必ずメールで確認してください。よろしくお願いいたします。
・障害児教育の歴史の中で知的障害教育の変遷について知る。また、知的障害教育の分野で重要な出来事や映像について知る。 ・知的障害教育は特別支援学校や特別支援学級など多様な教育の場で行われている現状を理解する。 ・知的障害教育の基盤となっている法律や学習指導要領や関連する用語を理解し、個別の指導計画などの理解を深める。 ・知能検査や発達検査について理解し活用できる。
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履修者が到達すべき目標
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・知的障害教育の基盤となっている法律や学習指導要領や関連する用語を理解し、個別の指導計画などを理解し、活用できる。 ・知的障害教育と共生社会の実現に向けた特別支援教育の関連を理解する。また、知的障害者の社会参加、地域生活、福祉事業との関連などを理解する。更に、説明できる。 ・知的障害者への支援、特に身体活動とコミュニケーションの支援方法を理解し、指導案の作成、個別の指導計画の作成、個別の教育支援計画の作成などに活用できる。
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授業の進め方 学修上の助言
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授業の到達目標及びテーマ Ⅰ 教育課程 全体目標 1 特別支援学校教育要領・学習指導要領を基準として特別支援学校(知的障害)において編成される教育課程の意義や編成方法を理解するとともに、カリキュラム・マネジメントについて理解する。 Ⅱ 教育課程編成の意義 1 特別支援学校(知的障害)の教育課程の意義を理解する。 2 生きる力としての知・徳・体、並びに障害による学習上又は生活上の困難を改善・克服する力を育むことを目指すために教育課程を編成することについて理解する。 Ⅲ 教育課程編成の方法とカリキュラム・マネジメント及び指導法 1 幼児、児童、生徒の知的障害の状態や特性及び心身の発達の段階等並びに特別支援学校(知的障害)の教育実践に即した教育課程の編成の方法と評価及び改善を行うカリキュラム・マネジメントの考えを理解する。 2 特別支援学校学習指導要領において示されている、育成すべき資質・能力で整理された知的障害の教科の目標及び主な内容並びに全体構造を、各学部や各段階のつながりの観点から理解している。また、各教科並びに教科等の教育内容を理解し組織すると共に、必要な授業時数を定め、教育課程を編成することを理解している。また、年間指導計画や個別の指導計画の作成を理解している。更に、具体的な指導場面を想定した授業設計の方法を習得する。 Ⅳ 各教科並びに教科等の配慮事項と授業設計 1 知的障害のある幼児、児童、生徒の障害の状態や特性及び心身の発達の段階等を踏まえた各教科並びに教科等の指導における配慮事項について理解し、自立活動及び自立活動の指導と関連付けた具体的な授業場面を想定した授業設計の方法を習得する。 2 知的障害の状態や特性及び心身の発達の段階等を踏まえ、思考力、判断力、表現力等の育成に必要となる体験的な活動を通して基礎的な概念の形成を図ることを理解している。また、適切な補助具や補助手段を工夫することやICT及び教材・教具を活用することを理解している。 Ⅴ 知的障害教育に関連する事項 1 障害児教育の歴史の中で知的障害教育がどのような流れであったのかを理解する。 2 知的障害者のスポーツ活動・就労や福祉事業サービス・社会生活について理解する。 3 知的障害児の早期療育・家庭生活・地域支援について理解する。
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アクティブ・ラーニングの要素の有無
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ディスカッション、実技演習を行いながら講義を進める。
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ICTを活用した双方向型授業の有無
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授業内容・計画
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回数
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授業、事前・事後学修の内容
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時間
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1
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事前
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事前にシラバスを読む。
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2.0
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授業
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知的障害教育の歴史、その変遷について概観する。 知的障害教育において、日本の福祉や教育に尽力した人物を通して教育のあり方を検討する。
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事後
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歴史的な事項について課題を解く。
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2.0
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2
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事前
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法規の歴史的な背景資料を事前に読む。
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2.0
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授業
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知的障害者や教育に関する法律について学ぶ。教育基本法、学校教育法、学校教育法施行規則、学校教育法施行令など基本となる法律について理解する。
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事後
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法規関連の問題を解く。
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2.0
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3
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事前
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人物についての資料を読む。
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2.0
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授業
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知的障害教育上の重要人物について理解する。
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事後
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人物についての問題を解く。
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2.0
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4
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事前
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主に発達の考え方の資料を読む。
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2.0
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授業
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認知の発達について理解する。認知についての基本的な考え方、知能の考え方、発達の考え方を理解する。
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事後
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認知についてと発達についての問題を解く。
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2.0
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5
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事前
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知的障害教育に関わる人物の資料を読む。
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2.0
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授業
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知的障害者の日本における歴史を理解する。 振り返りの学習を行い、キーワードなどを整理し、試験を行う。
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事後
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人物についての問題を解く。
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2.0
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6
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事前
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指導案作成の資料を読む。
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2.0
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授業
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日常生活の指導を題材に指導案又は指導略案を作成する。 日常会話は国語科の指導を基本とし、日常生活の指導での言語指導の大切さと指導方法を理解する。
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事後
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日常生活の指導を構想する。
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2.0
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7
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事前
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自立活動と遊びの指導略案を構想する。
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2.0
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授業
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自立活動と遊びの指導の指導案又は指導略案を作成する。 自立活動と遊びの指導の指導方法を理解する。
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事後
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自立活動と遊びの指導を構想する。
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2.0
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8
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事前
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体育の指導略案を構想する。
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2.0
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授業
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体育の指導案又は指導略案を作成する。 その指導方法を理解する。 授業の具体的な指導にICTを活用することを理解する。
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事後
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算数の指導を構想する。
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2.0
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9
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事前
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算数の指導略案を構想する。
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2.0
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授業
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算数の指導案又は指導略案を作成する。 その指導方法を理解する。
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事後
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各教科の指導についてまとめをする。
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2.0
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10
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事前
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特別支援学校学習指導要領・幼稚部教育要領以降を事前に読む。
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2.0
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授業
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特別支援学校学習指導要領第1章総則の理解を進める。 総則第1節教育目標、第2節教育の基本と教育課程の役割を理解する。 教育課程の編成・実施・評価・改善がカリキュラム・マネジメントであることを理解する。
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事後
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カリキュラム・マネジメントの理解を深める。
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2.0
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11
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事前
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特別支援学校学習指導要領・第1章総則を事前に読む。
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2.0
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授業
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特別支援学校学習指導要領第1章総則の第3節教育課程の編成、第4節教育課程の実施と学習評価、第5節児童又は生徒の調和的な発達の支援、第6節学校運営上の留意点について理解する。
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事後
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総則第2節以降を復習する。
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2.0
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12
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事前
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特別支援学校学習指導要領第7節以降を事前に読む。
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2.0
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授業
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特別支援学校学習指導要領第1章総則の第7節道徳教育に関する配慮事項、第8節重複障害者等に関する教育課程の取り扱いについて理解する。
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事後
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特別支援学校学習指導要領第6節以降を復習する。
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2.0
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13
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事前
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特別支援学校学習指導要領を事前に読む。
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2.0
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授業
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特別支援学校学習指導要領第2章第1節小学部、第2節中学部の理解を進める。 特に、個別の指導計画、各教科の内容、学習計画について理解する。 振り返りの学習を行い、重要キーワードを整理し、試験を行う。
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事後
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特別支援学校学習指導要領の理解を深める。
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2.0
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14
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事前
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教育実習報告会の資料を準備する。
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2.0
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授業
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各学校における教育課程のあり方やカリキュラム・マネジメントの理解を深める。 各自作成した指導案を持ち寄り、研究授業の反省を行うとともに改善を検討する。
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事後
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教育実習報告会資料を読み直す。
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2.0
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15
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事前
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教育実習報告会の資料を準備する。
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2.0
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授業
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前期の教育実習の報告会を行う。 各自作成した指導案を持ち寄り、研究授業の反省を行うとともに改善を検討する。 後期の講義・教育実習に備えて、各自の課題を見つけ、整理する。
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事後
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知的障害教育Ⅰにおいて各自の課題をまとめる。
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2.0
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授業科目に関連する実務経験の内容とその経験を活かした授業の展開
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特別支援学校での教職経験・福祉事業所での勤務経験があり、特別支援教育対象の児童生徒の実際的な理解と指導方法を基に受講生に対し、実践的な教育を行っている。また、受講生の多くが教員採用試験に合格している経験から受講生一人一人の進度に合った支援を行いながら講義を行っている。
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成績評価の基準と方法 課題に対するフィードバックの方法
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講義中に行う試験並びに定期試験で評価する。 *(授業のねらいにも書きましたが)本講義は3年生での履修を推奨しています。理由は3年生で行われる特別支援教育の教育実習に合わせた内容を考えているからです。履修の関係で2年生での履修を希望される学生は必ずメールで確認してください。よろしくお願いいたします。
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テキスト
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参考文献
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No
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著者名
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書籍名
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出版社
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ISBN/ISSN
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1.
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『随時配付資料』
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関連ページ
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備考
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・この講義は特別支援教育の教員を目指し、教員採用試験を受験する学生に向けた講義内容である。 ・この講義を受講前に、「肢体不自由児教育Ⅰ・Ⅱ」を履修することが前提となる。 *本講義、知的障害教育Ⅰと知的障害教育Ⅱは3年生での履修を推奨しています。理由は3年生で行われる特別支援教育の教育実習に合わせた内容を考えているからです。履修の関係で2年生での履修を希望される学生は必ずメールで確認してください。よろしくお願いいたします。
・出席は単位認定の前提とし、特別な理由なくして欠席数が全講義時間数の1/3以上の場合は、単位を認定しない。 ・教職課程以外の受講希望学生については初回の講義で面談を行う。受講態度などで約束事があり、守れる学生が受講できると考えていただきたい。 障害児者のディケアや特別支援教育のボランティア活動を積極的にする気持ちのある方が履修の前提になる。
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教員e-mailアドレス
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オフィスアワー
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井上=水曜日14:00~17:00(研究室C-514)
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