シラバス参照

講義名 家族社会学 
英文科目名 Family Sociology 
科目ナンバー DFHEXP2304 
担当者

工藤 遥

科目群 その他科目(他学部) 
対象学年 2年 
単位数
開講期間 後期 
曜日・時限・教室 後期 火曜日 2講時 D-202教室



授業のねらい
 「家族」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか。「家族」とは何か、と聞かれたら何と答えるだろうか。「家族」は誰にとっても、どこの国でも、いつの時代でも同じようなものなのだろうか。「家族」は多くの人にとって身近でなじみ深いものだが、実は色々と知らない面や思い込みをしている部分があるかもしれない。人々の暮らしや社会が変化するなかで、「家族」のあり方も変化している。また、「家族」というものに積極的な意味や価値を付与する人々がいる一方で、現代家族が抱える課題は山積している。  
                 
 本講義では、家族社会学の基本的な概念や理論、研究知見の学習を通して、「家族」と個人・社会との関係や、「家族」についての「常識」を相対化して捉える社会学的なものの見方を学ぶ。また、家族をめぐる社会的な現象・問題とその背景や要因、影響について理解を深め、現代家族に関する課題を考察する力を養う。
 
 以上を通して、ディプロマ・ポリシーの(1)に掲げられている「人間と人間の取り巻く環境についての幅広い基礎知識」と「個別学問の専門性」の修得を目指す。 
履修者が到達すべき目標
①家族社会学の基礎的な概念や用語を理解し、正しく使い分けることができる。               
②家族とは何かを考え、自分自身の家族観を相対化しながら、現代家族の現状について多角的に考えることができる。
③家族をめぐる社会現象や社会問題の背景や要因、影響について理解し、現代家族に関する社会的な課題について、自分自身の問題意識や考えを論じることができる。 
授業の進め方
学修上の助言
【授業の進め方】
 授業はスライドを使った講義形式で行う。教科書は指定せず、レジュメと資料を配布するので、適宜ノートをとること。統計データや新聞記事、映像資料等も教材として使用する予定である。授業の最後に出欠確認も兼ねたリアクションペーパー・小課題の提出を求める。学期末にはレポート課題の発表グループワークを実施する。

【学修上の助言】
 レジュメや資料をノートとつきあわせて毎回復習すること。講義内容を現実社会の事象と関連付けて理解するためにも、日頃からインターネットや新聞、書籍などで講義内容に関連するトピックについて情報収集を行うことが肝要である。また、授業で学んだ内容に関して、実際に文献や統計データなどを自分で調べたり、自らの実体験と照らし合わせたりしながら、自分の考えや疑問点などをまとめておくことを推奨する。 
アクティブ・ラーニングの要素の有無
第15回に期末レポートの発表グループワークを行う。 
ICTを活用した双方向型授業の有無
なし 
授業内容・計画
回数 授業、事前・事後学修の内容 時間
1 事前   シラバスを読んでくること。「家族とは何か」について、現時点での自分なりの説明を考えておくこと。  2.0 
授業   授業ガイダンス、イントロダクション 
事後   授業内容を復習したうえで、考察や疑問点などをまとめ、課題を提出すること。  2.0 
2 事前   授業テーマを確認し、用語の意味や関連するニュース・情報を調べるなどして、問題関心や疑問点などを整理しておくこと。  2.0 
授業   家族社会学の基礎①:家族とは何か 
事後   授業内容を復習したうえで、考察や疑問点などをまとめ、課題を提出すること。  2.0 
3 事前   授業テーマを確認し、用語の意味や関連するニュース・情報を調べるなどして、問題関心や疑問点などを整理しておくこと。  2.0 
授業   家族社会学の基礎②:家族の構造と機能 
事後   授業内容を復習したうえで、考察や疑問点などをまとめ、課題を提出すること。  2.0 
4 事前   授業テーマを確認し、用語の意味や関連するニュース・情報を調べるなどして、問題関心や疑問点などを整理しておくこと。  2.0 
授業   家族変動①:家族の歴史 
事後   授業内容を復習したうえで、考察や疑問点などをまとめ、課題を提出すること。  2.0 
5 事前   授業テーマを確認し、用語の意味や関連するニュース・情報を調べるなどして、問題関心や疑問点などを整理しておくこと。  2.0 
授業   家族変動②:近代化と家族 
事後   授業内容を復習したうえで、考察や疑問点などをまとめ、課題を提出すること。  2.0 
6 事前   授業テーマを確認し、用語の意味や関連するニュース・情報を調べるなどして、問題関心や疑問点などを整理しておくこと。  2.0 
授業   家族変動③:家族の個人化・多様化 
事後   授業内容を復習したうえで、考察や疑問点などをまとめ、課題を提出すること。  2.0 
7 事前   授業テーマを確認し、用語の意味や関連するニュース・情報を調べるなどして、問題関心や疑問点などを整理しておくこと。  2.0 
授業   少子化と家族①:未婚化・非婚化 
事後   授業内容を復習したうえで、考察や疑問点などをまとめ、課題を提出すること。  2.0 
8 事前   授業テーマを確認し、用語の意味や関連するニュース・情報を調べるなどして、問題関心や疑問点などを整理しておくこと。  2.0 
授業   少子化と家族②:現代家族の子育て 
事後   授業内容を復習したうえで、考察や疑問点などをまとめ、課題を提出すること。  2.0 
9 事前   授業テーマを確認し、用語の意味や関連するニュース・情報を調べるなどして、問題関心や疑問点などを整理しておくこと。  2.0 
授業   高齢化と家族①:高齢期の暮らし 
事後   授業内容を復習したうえで、考察や疑問点などをまとめ、課題を提出すること。  2.0 
10 事前   授業テーマを確認し、用語の意味や関連するニュース・情報を調べるなどして、問題関心や疑問点などを整理しておくこと。  2.0 
授業   高齢化と家族②:介護の諸問題 
事後   授業内容を復習したうえで、考察や疑問点などをまとめ、課題を提出すること。  2.0 
11 事前   授業テーマを確認し、用語の意味や関連するニュース・情報を調べるなどして、問題関心や疑問点などを整理しておくこと。  2.0 
授業   現代の親子関係①:世代、ライフコース 
事後   授業内容を復習したうえで、考察や疑問点などをまとめ、課題を提出すること。  2.0 
12 事前   授業テーマを確認し、用語の意味や関連するニュース・情報を調べるなどして、問題関心や疑問点などを整理しておくこと。  2.0 
授業   現代の親子関係②:生殖技術をめぐって 
事後   授業内容を復習したうえで、考察や疑問点などをまとめ、課題を提出すること。  2.0 
13 事前   授業テーマを確認し、用語の意味や関連するニュース・情報を調べるなどして、問題関心や疑問点などを整理しておくこと。  2.0 
授業   現代家族の課題①:家族の中の暴力 
事後   授業内容を復習したうえで、考察や疑問点などをまとめ、課題を提出すること。  2.0 
14 事前   授業テーマを確認し、用語の意味や関連するニュース・情報を調べるなどして、問題関心や疑問点などを整理しておくこと。  2.0 
授業   現代家族の課題②:貧困・格差 
事後   授業内容を復習したうえで、考察や疑問点などをまとめ、課題を提出すること。  2.0 
15 事前   これまでの授業内容をレジュメやノートを使ってふりかえり、自分自身の問題関心や考察、疑問点、論点などを整理すること。期末レポートを課題の指示に従って完成させ、期日までに提出し、レポートの発表準備をしておくこと。  2.0 
授業   まとめとふりかえり、期末レポート発表 
事後   レポート発表での学びや反省点を振り返り、これまでの学習の成果と今後の課題を整理しておくこと。  2.0 
授業科目に関連する実務経験の内容とその経験を活かした授業の展開
実務経験なし 
成績評価の基準と方法
課題に対するフィードバックの方法
【成績評価の基準と方法】
 各回のリアクションペーパー・小課題 60%、期末レポート課題 40%

【課題に対するフィードバックの方法】
 課題や質問に対するコメントは、次の授業の冒頭でまとめて行う。履修生のコメントを授業内で共有しながら、「様々な意見から考える」ことを重視する。 
テキスト
参考文献
No 著者名 書籍名 出版社 ISBN/ISSN
1. 石川実編  『現代家族の社会学』  有斐閣  978-4641085794 
2. 木下謙治監修  『第3版 家族社会学――基礎と応用』  九州大学出版会  978-4798501895 
3. 松信ひろみ編著  『近代家族のゆらぎと新しい家族のかたち』  八千代出版  978-4842915678 
4. 岩間暁子・大和礼子・田間泰子  『問いからはじめる家族社会学――多様化する家族の包摂に向けて』  有斐閣  978-4641150164 
5. 落合恵美子  『21世紀家族へ 第3版』  有斐閣  978-4641280915 
関連ページ
1. 国立社会保障・人口問題研究所、「人口統計資料集」  https://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/Popular/Popular2023RE.asp?chap=0   
2. 国立社会保障・人口問題研究所、「出生動向基本調査」  https://www.ipss.go.jp/site-ad/index_Japanese/shussho-index.html   
3. 内閣府、「少子化社会対策白書」  https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/12772297/www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/index.html   
4. 内閣府、「高齢社会白書」  https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/index-w.html   
5. 内閣府、「男女共同参画白書」  https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/index.html   
6. 厚生労働省、「厚生労働白書」  https://www.mhlw.go.jp/toukei_hakusho/hakusho/index.html   
7. 総務省統計局、「国勢調査」  https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/index.html   
8. 総務省統計局、「労働力調査」  https://www.stat.go.jp/data/roudou/index.html   
9. OECD、「OECD Family Database」  https://www.oecd.org/els/family/database.htm   
備考
教員e-mailアドレス
kudoあっとまーくe.sgu.ac.jp 
オフィスアワー
未定 
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