シラバス参照

講義名 財務会計論 
英文科目名 Financial Accounting 
科目ナンバー B00BAS2415,Q00BAS2419 
担当者

邵 藍蘭

科目群 基本科目群 
対象学年 2年 
単位数
開講期間 後期週2回開講 
曜日・時限・教室 後期週2回開講 木曜日 1講時 302教室(新札幌)
後期週2回開講 木曜日 2講時 302教室(新札幌)



授業のねらい
 企業会計の世界では、国内的には、2006年から実施の「会社法」、および従来までの証券取引法を発展的に改編して2008年から全面適用されている「金融商品取引法」によって大きく変わってきている。国際的には、会計基準の世界的な統合が推進された結果として、日本の会計制度はグローバリズムへの道を歩み続けている。
 本講義では、大きく変貌する日本の財務会計に関する基本的な知識を習得することを目標とする。 
履修者が到達すべき目標
 ・会計の政治化、国際化、電子化という側面から財務会計のおかれた状況を理解する。
 ・会計は非営利会計と企業会計に分類され、企業会計はさらに財務会計と管理会計に区分される。財務会計のなかにも、制度会計と非制度会計という領域がある。こうした基本の基本を最初に確認する。
 ・財務会計に関する法規制(会社法、金融商品取引法、税法)を説明できること。
 ・損益計算の基本原則、資産評価の基本原則を習得する。
 ・企業の設立から、資金調達、仕入・生産・販売、設備投資、資金運用など、企業の営む活動別の財務会計を理解する。 
授業の進め方
学修上の助言
 双方向性の講義スタイルに徹している。つまり教員からどんどん質問を投げかけ、受講生に答えてもらうやり方である。

 講義前に書き込むことのできるプリントを配布し,学生がプリントに書き込みながらノートを取っていく形で講義を進む。

 会計(特に財務会計)は生きものである。政治・経済の動きと密接な関係がある。講義中に
身近な企業の事例を取り上げることも多いので、新聞を読んだりニュースを見たりすることによって、講義への理解を深めることが期待される。
  
アクティブ・ラーニングの要素の有無
グループ・ディスカッションの時間を積極的に設定する予定です。 
ICTを活用した双方向型授業の有無
一貫して双方向型の講義をしています。 
授業内容・計画
回数 授業、事前・事後学修の内容 時間
1 事前   参考書『財務会計・入門』(以下参考書)P1-P3を読んでくること。  2.0 
授業   財務会計に押し寄せる大きな波(政治化、国際化、電子化の意味) 
事後   授業の復習、企業活動のグローバル化について調べる。  2.0 
2 事前   参考書P3-P6を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   会計の種類(非営利会計と企業会計、財務会計と管理会計) 
事後   授業の復習、トヨタの財務情報を調べ目を通すこと。  2.0 
3 事前   参考書P6-P22を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   財務会計への法規制(会社法、金融商品取引法、税法、それぞれの内容) 
事後   授業の復習、東京証券取引所1部に上場する企業を調べ、把握する。  2.0 
4 事前   参考書P23-P40を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   損益計算の基本原則(費用・収益の認識基準と測定基準、費用収益対応の原則) 
事後   授業の復習、トヨタの損益計算書を自分で探し出し、理解すること。  2.0 
5 事前   参考書P43-P46を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   資産評価の基本原則(原価と時価、公正価値の概念など) 
事後   授業の復習、current cost,fair value を調べ、英語で読んでみること。  2.0 
6 事前   参考書P47-P66を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   企業の設立と資金調達(有限責任概念、自己資本と他人資本、株式と社債など) 
事後   授業の復習、本日勉強した内容をトヨタの貸借対照表に照らし確認してみること。  2.0 
7 事前   参考書P67-P75を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   仕入・生産活動(営業循環、製造原価など) 
事後   授業の復習、商業と製造業の営業循環の違いをしっかり理解すること。  2.0 
8 事前   参考書P76-84を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   仕入・生産活動(人件費、企業年金と退職給付金、ストック・オプションなど) 
事後   授業の復習、ストックオプションはどういう制度なのか、日本企業の導入状況をさらに調べてみる。  2.0 
9 事前   参考書P3-6を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   販売活動(いつ売上を記録するのか、いつ収益を計上するのか) 
事後   授業の復習、  2.0 
10 事前   参考書P85-P110を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   販売活動(棚卸減耗損と棚卸評価損の違い) 
事後   授業の復習、先入先出法と後入先出法の長所と短所を理解すること。  2.0 
11 事前   参考書P111-P125を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   設備投資と研究開発(有形固定資産と無形固定資産) 
事後   授業の復習、のれん(暖簾、goodwill)についてさらに調べ、勉強する。  2.0 
12 事前   参考書P126-P134を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   設備投資と研究開発(試験研究費と開発費の会計、特許権などの取得) 
事後   授業の復習、研究開発費は財務会計でどのように扱われ、財務諸表のどこに示されるのか、よく理解すること。  2.0 
13 事前   参考書P135-156を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   資金の管理と運用(有価証券とデリバティブなど) 
事後   授業の復習、ハイリスクハイリターン、デリバティブについて調べ習得すること。  2.0 
14 事前   参考書P201-P236を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   財務諸表の作成と公開(損益計算書、貸借対照表、株主資本等変動計算書それぞれの内容) 
事後   授業の復習、ディスクロージャーの意味、重要性を中心に復習すること。  2.0 
15 事前   トヨタ自動車、日産自動車の財務諸表を目を通すこと、日経新聞を読む  2.0 
授業   身近な企業の財務諸表を読む 
事後   授業の復習。興味のある企業の財務諸表を見てみること。  2.0 
16 事前     2.0 
授業    
事後     2.0 
17 事前     2.0 
授業    
事後     2.0 
18 事前     2.0 
授業    
事後     2.0 
19 事前     2.0 
授業    
事後     2.0 
20 事前     2.0 
授業    
事後     2.0 
21 事前     2.0 
授業    
事後     2.0 
22 事前     2.0 
授業    
事後     2.0 
23 事前     2.0 
授業    
事後     2.0 
24 事前     2.0 
授業    
事後     2.0 
25 事前     2.0 
授業    
事後     2.0 
26 事前     2.0 
授業    
事後     2.0 
27 事前     2.0 
授業    
事後     2.0 
28 事前     2.0 
授業    
事後     2.0 
29 事前     2.0 
授業    
事後     2.0 
30 事前     2.0 
授業    
事後     2.0 
授業科目に関連する実務経験の内容とその経験を活かした授業の展開
なし 
成績評価の基準と方法
課題に対するフィードバックの方法
 毎回の小レポート30%、2回の小テスト30%、受講態度(出席状況、発言回数)20%、期末レポート20%に基づいて総合評価する。最終回で行う受講生の自己評価も参考にする。 
テキスト
参考文献
No 著者名 書籍名 出版社 ISBN/ISSN
1. 桜井久勝・須田一幸   『財務会計・入門 第14版』  有斐閣  978-4641221765 
2. 桜井久勝  『財務会計講義 第23版』  中央経済社  978-4502429019 
3. 伊藤邦雄  『新・現代会計入門 第5版』  日本経済新聞出版社  978453213480 
関連ページ
1. 教育研究業績  http://researchmap.jp/read0048504   
備考
マルチ講義なので一回の授業は3時間です。1講からの授業ですし、きついかもしれません。自己を律する意味で履修してもいいかもしれません、終了後は充実感を味わえると思います。講義内容はシラバスから多少変更することもあります。 
教員e-mailアドレス
shaollあっとまーくsgu.ac.jp 
オフィスアワー
水・木 12:20-13:00 618室 
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