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講義名 国際会計論 
英文科目名 International Accounting 
科目ナンバー B00EXP353,Q00EXP3515 
担当者

邵 藍蘭

科目群 展開科目群 
対象学年 3年 
単位数
開講期間 後期 
曜日・時限・教室 後期 金曜日 2講時 303教室(新札幌)



授業のねらい
 近年、会計をめぐる制度的環境が大きく変化している。その一因は世界で会計基準の統一化が急速に進んでいるということにある。会計教育や会計実務の場においても、国際会計基準の習得がますます重要になってきている。
 本講義では、グローバル・スタンダードである国際財務報告基準(IFRS)の必要性を理解し、IFRSの特徴、主な内容、および世界主要国の対応を検討する。 
履修者が到達すべき目標
 ・国際財務報告基準(IFRS)を学ぶことの意義を理解する。
 ・原則主義、資産負債アプローチ、実質優先思考などIFRSの8つの特徴を理解する。
 ・国際会計基準審議会(IASB)の「財務諸表の作成および表示に関するフレームワーク」(概念フレークワーク)を習得する。
 ・IFRSに基づく財務諸表を習得し、従来までの財務諸表との相違を認識する。
 ・有形固定資産、無形資産、減損、従業員給付およびストック・オプションなど具体的会計基準の内容を学習し、その概要を説明できること。 
授業の進め方
学修上の助言
 双方向性の講義スタイルに徹している。教員からどんどん質問を投げかけ、受講生に答えてもらうやり方である。

 講義前に書き込むことのできるプリントを配布し,学生がプリントに書き込みながらノートを取っていく形で講義を進む。

 新聞、雑誌(「企業会計]、「会計・監査ジャーナル」など)、およびニュースなどで企業会計、特に国際会計に関するものを注意深く吸収することによって、講義への理解を深めることができる。 
アクティブ・ラーニングの要素の有無
随時にグループ・ディスカッションを行う予定。 
ICTを活用した双方向型授業の有無
 一貫して双方向型授業を行う。 
授業内容・計画
回数 授業、事前・事後学修の内容 時間
1 事前   教科書P2~P25を読んでくること  2.0 
授業   国際財務報告基準(IFRS)の学び方 
事後   授業の復習  2.0 
2 事前   教科書P28~P38を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   IFRS財団の機構とIASBのデュー・プロセス 
事後   授業の復習、IFRS財団のHPを閲覧  2.0 
3 事前   教科書P39~P47年を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   IFRSの特徴(原則主義、比較可能性の重視、資産・負債アプローチ、
公正価値会計・キャッシュ・フロー会計・連結会計の重視、経営者の恣意性の排除) 
事後   授業の復習、授業内容に関する問題をAICPAのHPで閲覧  2.0 
4 事前   教科書P48~P50を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   概念フレームワーク 
事後   授業の復習、AICPAのHPで関連内容を閲覧  2.0 
5 事前   教科書P48~P50を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   一般目的財務報告の目的及び財務情報の質的特性 
事後   授業の復習、ASBJのHPで関連内容を調べる  2.0 
6 事前   教科書P79~P92を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   公正価値および現在価値の概念 
事後   授業の復習、英語fair valueを検索、内容を読む  2.0 
7 事前   教科書P93~P114を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   IFRSに基づく財務諸表 
事後   授業の復習、継続企業の概念について調べ理解する  2.0 
8 事前   授業内容を事前調べ理解すること、日経新聞を読む  2.0 
授業   各国における国際会計基準への対応:EU、米国、日本 
事後   配布資料を読み、復習する、わからない場合ASBJのHPで調べ復習する  2.0 
9 事前   授業内容を事前調べ理解すること、日経新聞を読む  2.0 
授業   各国における国際会計基準への対応:オーストラリア・ニュージーランド、中国 
事後   配布資料を読み、復習する、わからない場合ASBJのHPで調べ復習する  2.0 
10 事前   教科書P152~P166を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   国際財務報告基準(IFRS)の概要:有形固定資産 
事後   授業の復習、property, plant and equipmentとは何かしっかり理解する  2.0 
11 事前   教科書P167~P174を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   国際財務報告基準(IFRS)の概要:無形資産 
事後   授業の復習、intangible assetとは何か、日本語英語の関連資料を読む  2.0 
12 事前   教科書P175~P182を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   国際財務報告基準(IFRS)の概要:減損 
事後   授業の復習、ASBJのHPで減損について調べてみる  2.0 
13 事前   教科書P210~P229を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   国際財務報告基準(IFRS)の概要:従業員給付およびストック・オプション 
事後   授業の復習、日本の年金制度を調べ理解する  2.0 
14 事前   教科書P230~P265を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   国際財務報告基準(IFRS)の概要:金融商品 
事後   授業の復習、デリバティブ、ヘッジへの理解を深めるように  2.0 
15 事前   教科書P321~P327を読んでくること、日経新聞を読む  2.0 
授業   国際財務報告基準(IFRS)の概要:セグメント情報 
事後   授業の復習、トヨタの地域別セグメント情報を調べてみること  2.0 
授業科目に関連する実務経験の内容とその経験を活かした授業の展開
 第8-9回の内容について、IFRS導入当時、オーストラリア在外研究期間中ということで、リアルな現地情報を生きた教材として授業で利用できる。2000年代国際会計基準の動きは最も活発な時期に頻繁に中国を訪問、中国の国際会計基準への対応における苦悩等、本や教科書では得られない情報は受講生に面白く伝えられる。 
成績評価の基準と方法
課題に対するフィードバックの方法
 受講態度(出席や発言状況)40%、毎回の小レポート20%、2回の小テスト40%に基づいて総合評価する。最終回で行う受講生の自己評価も参考にする。 
テキスト
参考文献
No 著者名 書籍名 出版社 ISBN/ISSN
1. 橋本尚・山田善隆  『IFRS会計学 基本テキスト(第6版)』  中央経済社  9784502285417 
2. あずさ監査法人IFRS本部編  『なるほど図解 IFRSのしくみ』  中央経済社  9784502292606 
関連ページ
1. 企業会計基準委員会  https://www.asb.or.jp/  日本の会計基準設定機関 
2. 国際会計基準審議会   http://www.ifrs.org/  国際的な会計基準設定機関 
3. 教育研究業績  http://researchmap.jp/read0048504   
備考
 出席は毎回取る。双方向性の講義に心掛けていますが、積極的に発言するような受講態度が望ましい。 
教員e-mailアドレス
shaollアットマークsgu.ac.jp 
オフィスアワー
講義後随時面談に応じる。 
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