授業のねらい
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世界にはさまざまな言語があります。いずれの言語・方言でも、その言語・方言を使う人々の間では自由な意思疎通ができます。人間の言語(自然言語)について考える上では、もちろん、日本語や英語、韓国語、中国語など日常で接しやすい言語の特徴だけがすべてではないですし、さらにいえば、音声言語のみならず手話言語もまた同等の自然言語として注目する必要があります。
この授業では、日本語を基軸に言語の仕組みを学ぶなかで、アイヌ語やその他、手話言語を含む世界の諸言語との対照をおこない、人間の自然言語の多様性と共通性を捉えていきます。
さまざまな言語の例を取り上げますが、各言語に関する特別な知識は必要ありません。日本語は言語としてどのような特徴を持つのか。常に自身の言語知識(母語・母方言)と関連付けながら、授業で扱うテーマについて積極的に考え、共有してください。
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履修者が到達すべき目標
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(1) 人間の言語がもつ仕組み(構造)を理解しましょう。
(2) すべての言語の構造に質的な差異はなく、それぞれに体系的かつ精緻な仕組みを有し、自然言語として対等であることを理解しましょう。
(3) 身近な言語(特に日本語)を観察するスキルを身につけ、何気なく使う言葉のなかにも「気づき」を持てるようになりましょう。
(4) 特に日本語教育に携わりたい人は、日本語を体系的かつ分析的に見ていく力を養いましょう。
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授業の進め方 学修上の助言
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・教科書は使わずスライドや音声・映像などの資料を用いて授業を進めます。レジュメは共有しますが、積極的にメモやノートをとって授業に参加してください。
・授業後に取り組む課題やリアクション、成績評価については第1回のガイダンスで説明します。
・授業に関する連絡事項や課題、レジュメなどの資料はMoodleで共有するので必ずチェックしてください。
・参考文献を購入・持参する必要はありませんが、言語学への理解や関心を深めることができるため、江別キャンパスの図書館などでぜひ手に取ってみてください。
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アクティブ・ラーニングの要素の有無
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授業をきくだけではなく、みなさん一人ひとりにも考えてもらいます。
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ICTを活用した双方向型授業の有無
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Moodleを活用した課題の実施・管理を行います。
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授業内容・計画
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回数
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授業、事前・事後学修の内容
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時間
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1
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事前
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シラバスを読むこと
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2.0
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授業
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ガイダンス・言語の世界へのいざない
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事後
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指定した課題(Moodle)に取り組むこと
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2.0
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2
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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類型論からみる言語の世界
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事後
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指定した課題(Moodle)に取り組むこと
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2.0
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3
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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系統論からみる言語の世界
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事後
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指定した課題(Moodle)に取り組むこと
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2.0
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4
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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類似性からみる言語の世界1
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事後
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指定した課題(Moodle)に取り組むこと
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2.0
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5
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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類似性からみる言語の世界2
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事後
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指定した課題(Moodle)に取り組むこと
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2.0
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6
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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言語と文字の世界
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事後
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指定した課題(Moodle)に取り組むこと
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2.0
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7
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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記号からみる言語の世界
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事後
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指定した課題(Moodle)に取り組むこと
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2.0
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8
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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音素からみる言語の世界1
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事後
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指定した課題(Moodle)に取り組むこと
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2.0
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9
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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音声からみる言語の世界-音声学入門-
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事後
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指定した課題(Moodle)に取り組むこと
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2.0
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10
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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音素からみる言語の世界2
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事後
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指定した課題(Moodle)に取り組むこと
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2.0
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11
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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形態素からみる言語の世界
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事後
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指定した課題(Moodle)に取り組むこと
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2.0
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12
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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複合語からみる言語の世界
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事後
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指定した課題(Moodle)に取り組むこと
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2.0
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13
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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句からみる言語の世界
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事後
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指定した課題(Moodle)に取り組むこと
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2.0
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14
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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手話言語の世界
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事後
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指定した課題(Moodle)に取り組むこと
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2.0
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15
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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危機言語(アイヌ語)の世界
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事後
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指定した課題(Moodle)に取り組むこと
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2.0
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授業科目に関連する実務経験の内容とその経験を活かした授業の展開
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成績評価の基準と方法 課題に対するフィードバックの方法
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【評価】 ・Moodleのコース内で課す「課題」などへの取り組みで評価します。 ・期限や詳しい指示はガイダンスおよび授業にて説明します(欠席時はMoodleにアップロードする資料を各自で熟読してください)。 ・定期試験は実施しません。
【その他】 ・課題などへのフィードバックは授業内で行います。 ・やむを得ない事情で期限までに取り組めない場合は、事前にメールで相談してください(事情に応じて配慮・対応します)。
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テキスト
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参考文献
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No
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著者名
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書籍名
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出版社
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ISBN/ISSN
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1.
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佐久間淳一ほか
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『言語学入門-これから始める人のための入門書』
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研究社
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4327401382
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2.
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大津由紀雄ほか(編)
|
『言語研究入門-生成文法を学ぶ人のために』
|
研究社
|
4327401307
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3.
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広瀬友紀
|
『ちいさい言語学者の冒険-子どもに学ぶことばの秘密』
|
岩波書店
|
9784000296595
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4.
|
加藤重広・安藤智子
|
『基礎から学ぶ音声学講義』
|
研究社
|
4327377430
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5.
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松岡和美
|
『日本手話で学ぶ 手話言語学の基礎』
|
くろしお出版
|
4874246702
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関連ページ
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備考
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世界の言語と日本語(1)と(2)の授業内容は同じです。この授業に関心がある人は、参加しやすい曜日・講時のほうを選んで履修登録してください。なお、いずれも定員以上の履修希望者がいる場合は抽選となります。
世界の言語と日本語(1)・・・前期:木曜2講時@新札幌キャンパス 世界の言語と日本語(2)・・・前期:火曜4講時@江別キャンパス
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教員e-mailアドレス
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kishiあsgu.ac.jp 「あ」を@に変えてください。
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オフィスアワー
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・オフィスアワーは月曜4講時 L309(江別キャンパス)
・相談や問い合わせがある場合は、上記のアドレスまでメールしてください。また、オフィスアワー時に面談を希望する場合は事前にメールでアポイントメントを取ってください。
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画像
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ファイル
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