シラバス参照

講義名 心理学研究法特論 
英文科目名 Research methods in psychology 
科目ナンバー P00EXP2505 
担当者

森 直久

科目群 共通選択科目 
対象学年 1年 
単位数
開講期間 前期 
曜日・時限・教室 前期 水曜日 3講時 C-310コンピュータ教室



授業のねらい
 数理統計的アプローチと、逐語録などの言語的資料を分析する質的アプローチについて、修士論文作成に必要な知識と技能を培うことを目的とする。
 数理統計的アプローチについてはJASPあるいはSPSS統計分析パッケージを用いて主要な分析方法に慣れ親しみ、質的アプローチについては、個別事例の事実性を重視しながら集約する過程に慣れ親しむことをねらいとする。 
履修者が到達すべき目標
1. 記述統計と推測統計の功罪を把握し、機械的に統計分析を適用する危険を述べることができる。
2. 研究室内外からの統計パッケージ(JASP、SPSS,AMOSなど)の使用に習熟する。
3. 事例研究を含む質的アプローチの理解を深める。特に事例を中心とする心理臨床の現場での活動を前提として、事例の適切な要約とそれに基づく事例の集約についての基本的な考え方を習得する。 
授業の進め方
学修上の助言
 統計手法を用いた文献を紹介しあい、分析方法とその問題点などを議論する。学期中盤からは、各院生が関心をもつ研究法や分析法について、関連する論文などの資料を院生が準備する。研究法・分析法と研究目的との整合性を吟味し、基本的な数量的統計的分析の理解を深めてゆく。
 統計ソフトJASP、SPSSを実際に使用して修論作成に必要な技能と理解を養成する。 
アクティブ・ラーニングの要素の有無
 文献、論文をもとにした議論やJASP、SPSS実習にアクティブラーニングを適用する。 
ICTを活用した双方向型授業の有無
 基本的に、ZOOMによる遠隔対面式で行なう。 
授業内容・計画
回数 授業、事前・事後学修の内容 時間
1 事前   シラバスを熟読し、どのような授業であるのかを理解しておく。多変量解析について、参考文献(涌井・涌井、小杉、など)をもとに大まかに把握しておく。  2.0 
授業   「授業のねらい」「到達目標」「授業の進め方」に関する確認を行ない、ついでアクティブラーニングによる授業の進め方を説明し、実行する。分散分析を起点とした統計分析ガイドマップを作成する。 
事後   受講者同士で、作成したガイドマップに不備がないかを確認する。  2.0 
2 事前   前回作成したガイドマップに基づいて、種々の統計分析法が説明できるようにしておく。参考文献(涌井・涌井、小杉、など)を参照するとよい。  2.0 
授業   アクティブラーニングによってガイドマップをより十全にしながら、種々の統計分析法が説明できるようになる。 
事後   受講者同士で、作成したガイドマップの十全さを確認する。  2.0 
3 事前   前回作成したガイドマップに基づいて、種々の統計分析法が前回よりも適切に説明できるようにしておく。参考文献(涌井・涌井、小杉、など)を参照するとよい。  2.0 
授業   アクティブラーニングによってガイドマップをより十全にしながら、種々の統計分析法が説明できるようになる。 
事後   受講者同士で、作成したガイドマップの十全さを確認する。  2.0 
4 事前   有意性検定の限界について、参考文献(橘、豊田)をもとに大まかに把握しておく。  2.0 
授業   有意性検定の限界についての理解を、アクティブラーニングによって深める。 
事後   受講者同士で、今回のトピックに関する理解に不備がないかを確認する。  2.0 
5 事前   区間推定、効果量について、参考文献(大久保・岡田、豊田)をもとに大まかに把握しておく。  2.0 
授業   区間推定、効果量の必要性、有用性についての理解を、アクティブラーニングによって深める。 
事後   受講者同士で、今回のトピックに関する理解に不備がないかを確認する。  2.0 
6 事前   ベイズ統計について、参考文献(豊田)をもとに大まかに把握しておく。  2.0 
授業   有意性検定との比較におけるベイズ統計の有用性を、アクティブラーニングによって深める。 
事後   受講者同士で、今回のトピックに関する理解に不備がないかを確認する。  2.0 
7 事前   質的分析法の全体像について、参考文献(サトウら)をもとに大まかに把握し、自分の研究と関係がある分析法をピックアップしておく。  2.0 
授業   ピックアップした質的分析法の実行法と機械的な使用の危険性を、アクティブラーニングによって学ぶ。 
事後   受講者同士で、今回のトピックに関する理解に不備がないかを確認する。  2.0 
8 事前   質的研究の考え方や必要性を、参考文献(大谷)をもとに量的研究との対比で大まかに把握しておく。  2.0 
授業   質的研究の考え方と必要性を、アクティブラーニングによって深める。 
事後   受講者同士で、今回のトピックに関する理解に不備がないかを確認する。  2.0 
9 事前   質的研究の考え方や必要性を、参考文献(大谷)をもとに量的研究との対比で大まかに把握しておく。  2.0 
授業   質的研究の必要性、有用性、および限界を、アクティブラーニングによって深める。 
事後   受講者同士で、今回のトピックに関する理解に不備がないかを確認する。  2.0 
10 事前   統計分析ガイドマップのなかから、自分の研究と関連がある分析法をピックアップしておく。ガイドマップに基づいて、関連ある分析法を説明できるようにしておく。ガイドマップにない場合はマップへの位置付けを試み、その方法が紹介できるようにしておく。  2.0 
授業   アクティブラーニングによって、自身の、および他の受講者のガイドマップをより十全にしながら、種々の統計分析法が説明できるようになる。 
事後   受講者同士で、今回のトピックに関する理解に不備がないかを確認する。  2.0 
11 事前   自身の研究、あるいは先行研究のなかから、修士論文で実行する可能性がある量的・質的分析法をピックアップし、紹介できるようにしておく。その分析方法が、研究の目的に基づき採取されたデータに適合的であることが説明できるようにしておく。  2.0 
授業   各々が紹介した分析方法の内容を、アクティブラーニングによって受講者全員で正しく理解し、シェアできるようになる。および研究目的を成就するためにどういうデータが採られ、そのデータの分析方法として、選択した分析法が適合的であることを説明できるようになる。 
事後   受講者同士で、今回のトピックに関する理解に不備がないかを確認する。  2.0 
12 事前   前回受講者によって紹介された量的分析方法を実行するために、SPSSをどのように利用すればよいかを説明できるようにする。  2.0 
授業   各々が紹介する量的分析法を適切に実行するSPSSの使用方法に、アクティブラーニングによって習熟する。 
事後   受講者同士で、今回のトピックに関する理解に不備がないかを確認する。  2.0 
13 事前   前回紹介されながら、いまだSPSSの使用法が明らかになっていない分析法について、SPSSをどのように利用すればよいかを説明できるようにする。  2.0 
授業   未説明の量的分析法を適切に実行するSPSSの使用方法に、アクティブラーニングによって習熟する。 
事後   受講者同士で、今回のトピックに関する理解に不備がないかを確認する。  2.0 
14 事前   修士論文で実行する可能性がある質的分析法をピックアップし、その分析方法が、研究の目的に基づき採取されたデータに適合的であることが説明できるようにしておく。  2.0 
授業   各々が紹介した分析方法の内容を、アクティブラーニングによって受講者全員で正しく理解し、シェアできるようになる。および研究目的を成就するためにどういうデータが採られ、そのデータの分析方法として、選択した分析法が適合的であることを説明できるようになる。 
事後   受講者同士で、今回のトピックに関する理解に不備がないかを確認する。  2.0 
15 事前   前回紹介されながら、いまだ適切さが確認されていない質的分析法をピックアップし、その分析方法が、研究の目的に基づき採取されたデータに適合的であることが説明できるようにしておく。  2.0 
授業   各々が紹介した分析方法の内容を、アクティブラーニングによって受講者全員で正しく理解し、シェアできるようになる。および研究目的を成就するためにどういうデータが採られ、そのデータの分析方法として、選択した分析法が適合的であることを説明できるようになる。 
事後   受講者同士で、今回のトピックに関する理解に不備がないかを確認する。  2.0 
授業科目に関連する実務経験の内容とその経験を活かした授業の展開
特になし。 
成績評価の基準と方法
課題に対するフィードバックの方法
 予習の十全さ、授業内容の理解、自身の研究に対する理解の深化などを、授業中の姿勢、態度、発言、議論への参加、課題やグループワークへの取り組みによって判断し、評価する。 
テキスト
No 著者名 書籍名 出版社 ISBN/ISSN
1. 涌井・涌井  『多変量解析がわかる』  技術評論社   
2. 豊田  『瀕死の統計学を救え! 』  朝倉書店   
参考文献
No 著者名 書籍名 出版社 ISBN/ISSN
1. 小杉  『言葉と数式で理解する多変量解析入門』  北大路書房   
2. 橘  『医学・教育学・心理学にみられる統計的検定の誤用と弊害』  医療図書出版社   
3. 大久保・岡田  『伝えるための心理統計』  勁草書房   
4. サトウ・春日・神崎(編)  『質的研究法マッピング』  新曜社   
5. 大谷  『質的研究の考え方』  名古屋大学出版会   
関連ページ
備考
「テキスト」欄にある文献は、実質「参考文献」である。欄が不足したため、そちらに記しただけである。
「教科書」として指定はしないが、「参考文献」欄にある書籍(あるいは内容的に類似する文献)については、授業内外の学修で適宜参照できる状態にあることが望ましい(その前提で授業を行なう)。 
教員e-mailアドレス
captured@e.sgu.ac.jp 
オフィスアワー
木曜12時半から13時(完全予約制) C館2階サポートセンターかZOOM 
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