シラバス参照

講義名 応用マクロ経済学 
英文科目名 Applied Macroeconomics 
科目ナンバー K00EXP3204,G00EXP3224 
担当者

南川 高範

科目群 コース科目群 
対象学年 3年 
単位数
開講期間 前期 
曜日・時限・教室 前期 火曜日 5講時 遠隔授業



授業のねらい
この授業を学ぶ意義は、マクロ経済学Ⅰやマクロ経済学Ⅱで学んだ理論を使って、実際の経済の動向を理解できるようになることである。この講義では、データの収集や回帰分析、産業連関分析などを通じて、受動的に経済の知識を受け入れるだけでなく、能動的に経済を理解するための準備をできるようにすることを目指す。 
履修者が到達すべき目標
・日本のデータについて収集することができる。
・データと分析のツールがあれば、対象とする経済についてどこまでを知ることができるのかを理解する。
・三面等価の原則を数字で理解できる。
・経済波及効果についての知識を備える。 
授業の進め方
学修上の助言
【授業の進め方】
授業はオンライン形式でありMoodleを通じて配布するファイルによる受講と、課題の提出により行う。ファイルの冒頭で提示される前回の復習課題の提出をもって出席を確認する。
【学修上の助言】
各回冒頭の復習問題のために、講義後の資料の見直しを行うことが必要である。 
アクティブ・ラーニングの要素の有無
なし 
ICTを活用した双方向型授業の有無
感染予防のために、オンラインの講義を行う。 
授業内容・計画
回数 授業、事前・事後学修の内容 時間
1 事前   ミクロ経済学とマクロ経済学の違いを他者に説明できるようにしておく  2.0 
授業   マクロ経済学を使うということ 
事後   マクロ経済学ⅠⅡの知識と回帰分析やエクセルについても復習しておく  2.0 
2 事前   GDPがもつ意味について他者に説明できるようにしておく  2.0 
授業   データによる経済の評価①(GDP、産業構造、経済成長率、一人当たりGDP) 
事後   GDP、人口から経済成長率と一人当たりGDPをエクセルで計算できるようにしておく  2.0 
3 事前   産出に関するデータから、経済を評価できるようにしておく  2.0 
授業   データによる経済の評価②(GDEの構成、物価上昇率、失業率、為替レート) 
事後   比率の計算、変化率の計算をエクセルでできるようにしておく  2.0 
4 事前   GDEの構成から、経済の特徴について論じられるようにしておく  2.0 
授業   消費関数と乗数効果の復習 
事後   乗数効果の計算に何が必要なのかを理解する  2.0 
5 事前   与えられた消費関数から乗数効果を計算できるようにしておく  2.0 
授業   消費関数の推定①(データの入手と散布図による提示) 
事後   散布図の表示方法を確認しておく  2.0 
6 事前   消費関数の構造を他者に説明できるようにしておく  2.0 
授業   消費関数の推定②(最小二乗法の理解) 
事後   最小二乗法の考え方を復習する  2.0 
7 事前   最小二乗法で推定する係数が何を意味するかを他者に説明できるようにしておく  2.0 
授業   消費関数の推定③(ダミー変数の導入) 
事後   ダミー変数の考え方を理解する  2.0 
8 事前   消費関数の推定結果の解釈の仕方を他者に説明できるようにしておく  2.0 
授業   データから乗数効果を考える 
事後   ダミー変数の有無により乗数効果がどのように変わったかを確認する  2.0 
9 事前   日本の乗数効果を計算する際の手順を他者に説明できるようにしておく  2.0 
授業   三面等価の原則の復習 
事後   GDPの三つの側面を確認する  2.0 
10 事前   生産面、支出面、分配面から見たGDPを他者に説明できるようにしておく  2.0 
授業   産業連関表から三面等価の原則を考える 
事後   生産面、支出面、分配面から見たGDPが産業連関表のどこに相当するかを確認  2.0 
11 事前   一次産業、二次産業、三次産業について復習しておく  2.0 
授業   産業連関表による経済の評価①(三次産業別産業連関表による評価) 
事後   産業連関表を三つの産業に集計する方法を確認する  2.0 
12 事前   集計された産業連関表から経済を評価する方法について説明できるようにしておく  2.0 
授業   産業連関表による経済の評価②(高次の産業連関表による評価) 
事後   産業連関表から経済を評価する方法について再度確認する  2.0 
13 事前   自身の関心のある産業が産業連関表から評価できるようにしておく  2.0 
授業   産業連関分析①(波及効果の理解) 
事後   一つの産業の需要増加が他産業へ波及するということを確認する  2.0 
14 事前   産業間での連関が波及効果を生むということを他者に説明できるようにする  2.0 
授業   産業連関分析②(波及効果の計算方法を理解) 
事後   経済的な事象の波及効果を計算する方法について確認する  2.0 
15 事前   経済波及効果の計算結果を解釈できるようにしておく  2.0 
授業   まとめ 
事後   マクロ経済学の理論を活用する方法について確認する  2.0 
授業科目に関連する実務経験の内容とその経験を活かした授業の展開
シンクタンクで、マクロ経済指標を用いた北東アジア経済の評価に関する業務を4年間担当していた。使う前提のマクロ経済学を念頭に授業を行う。 
成績評価の基準と方法
課題に対するフィードバックの方法
毎回の復習テストを全体の20%、期末提出課題を全体の80%とし評価する。 
テキスト
参考文献
No 著者名 書籍名 出版社 ISBN/ISSN
1. ポール・クルーグマン/ロビン・ウェルス  『クルーグマンマクロ経済学』  東洋経済新報社  978-4-492-31490-6 
関連ページ
備考
この講義は、マクロ経済学Iとマクロ経済学Ⅱの受講を前提として考えている。
PC上での操作をファイルで提示するが、リアルタイムでの実習のように操作しながら学ぶことが難しい場合もあると思うので、積極的に質問をすること。 
教員e-mailアドレス
minamitk@sgu.ac.jp 
オフィスアワー
月曜日5講 
画像
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