シラバス参照

講義名 心理学課題演習 
英文科目名 Thematic Practice in Psychology 
科目ナンバー F00SEM3337 
担当者

森 直久

科目群 専修科目 
対象学年 3年 
単位数
開講期間 後期 
曜日・時限・教室 後期 木曜日 2講時 SPACE3(C-205)多目的セミナールーム



授業のねらい
「認定心理士(心理調査)」取得のために必要な知識と技能を身につける。すなわち問題設定に始まり、データ採取、分析、考察といった過程をたどりながら、設定した問題に対して解答を与える実証的心理学研究の基本を習得する。同時に、研究の結果を適切な書式に基づく報告書にまとめる技能を習得する。 
履修者が到達すべき目標
 従来の研究の追試が実行でき、「目的」「方法」「結果」「考察」から構成される発表抄録が作成できるようになる。卒業論文と同等か、そのパイロット研究となる程度の水準の実証的研究を目指してもよい。
 先行研究を参照し、社会的・学問的意義のある問題を設定できるようになる。設定した問題を解決するために、どのような証拠(データ)が必要かを判断できる。調査法、実験法、観察法、面接法、検査法などの適切な心理学的研究方法を用いて、必要なデータを採取することができる。採取したデータに対して、適切な分析を施すことができる。分析結果をもとに、設定した問題に対して解答を与えることができる。この一連の作業成果を、「問題(目的)」「方法」「結果」「考察」「引用論文」という基本フォーマットに整理し、研究レポートとして著すことができる。 
授業の進め方
学修上の助言
 議論に参加しながら、毎回の課題を達成する形式で進めていく。課題は授業中に、遅くとも次の授業までに達成しておくこと。課題は事前に通達するので、授業中に達成するにはどのような準備をすべきか各自考えて、実行すること。自分の準備の状態が受講者全体に影響を与えることを自覚して、毎回の授業の準備(予習)、授業参加、復習に取り組むこと。授業外で少なくとも授業時間の2倍の予復習が必要となる見込みである。
 「心理学研究法」「心理学統計法」「心理学実験」などの内容に習熟していることを前提で授業を行なう。 
アクティブ・ラーニングの要素の有無
 あり。各自の課題解決のため、受講者は互いに助力し、貢献し合う。 
ICTを活用した双方向型授業の有無
 ZOOMを用いた、遠隔対面式で行なう。基本的に教員はリアルで登場しない。
 web上に掲示板を設置し、教員、受講者全員が閲覧、投稿できるようにする。予習、復習、特に未解決の課題達成のため活用されたい。 
授業内容・計画
回数 授業、事前・事後学修の内容 時間
1 事前   シラバスをよく読んで、この授業のねらい、到達目標を確認すること。目標への到達が可能になる熱意と指針をもって授業に参加する決意を定めてくる。  2.0 
授業   授業進行についての説明。課題の説明。学修方法の説明。web掲示板の説明。「問題設定(目的)」「方法」「結果」「問題への解答(考察)」「引用論文」という研究基本フォーマットの説明。 
事後   「問題(目的)」の設定、「方法」の決定について、各自準備を始める。  2.0 
2 事前   心理学研究の倫理、特に協力者に対する倫理について、教科書をはじめとする文献によって調べ、紹介できるようにしてくる。  2.0 
授業   心理学研究の倫理について調べてきたことを紹介し、互いに補完し合う。そして、なぜそのような倫理観が必要なのかを理解する。倫理的に問題が発生しそうな研究例について知り、対応策を考える。研究者コミュニティ、研究者同士で生じがちな倫理的問題について理解を深め、この科目でそのような問題を生起させないために、互いにどのような注意が必要であるかを議論する。 
事後   心理学研究の倫理について、のちの自らの研究に反映させられるように、まとめておく。  2.0 
3 事前   社会的・学問的意義のある研究を一つ以上紹介できるようにしてくる。  2.0 
授業   選んできた研究の社会的・学問的意義を発表し、説明し合う。現今の社会情勢、科学の進展状況などをふまえ、社会的・学問的意義のある研究とはどのようなものかを考える。 
事後   自分が、社会的・学問的に貢献できそうなトピックはなんであるかを考えておく。  2.0 
4 事前   追試とは何か、何のために行なわれるのか、意義は何かを教科書などを参考にして紹介できるようにしてくる。  2.0 
授業   追試の目的や意義について議論する。「問題」「標本」「方法」「分析」といった点について、先行研究を追試すべきはどんな場合かを考える。第3回で紹介した先行研究について、追試する必要はないかを考える。その他、追試に値する先行研究を見つけ、どのような追試を実行すべきかを考え、議論する。 
事後   追試のやり方を確認しておく。  2.0 
5 事前   研究は大別すると、仮説生成(探索)型と仮説検証型に分けられることを知り、それぞれがどのような研究タイプであるかを説明できるようにしてくる。  2.0 
授業   仮説生成(探索)型と仮説検証型の実際を知る。それぞれがどういう問題の解決に適切なのかを考える。 
事後   自分の設定しようとしている問題に対しては、どちらのタイプの研究が適切かを考え、その理由が説明できるようにしておく。  2.0 
6 事前   自分が実行したい研究、あるいは一つ以上の先行研究において、データを採取すべき対象(対象母集団)は何かを明確にしてくる。  2.0 
授業   対象母集団の全数調査が可能か(必要か)を考える。不可能(不要)であれば、理想的な標本採取の方法を考案する。理想的な標本採取を阻害する実際的な制約に、どのようなものがあるかを発見する。より理想に近づけるためにどのような対処があるかを考える。研究報告において明示すべき標本の属性、特性、および明記する意義について考える。自分が実行したい研究について、そもそも対象母集団への接近や協力してもらうことが可能なのかを考える。 
事後   自分が実行する研究、あるいは関連する先行研究において、理想的な標本抽出と実際的な制約、および具体的な対処法がどんなものであるかを確認しておく。自分が実行する研究であれば、対象母集団への接近可能性、協力可能性を確認しておく。  2.0 
7 事前   自分が問いたい「問題」と問う意義、対象母集団、標本抽出について発表できるようにしてくる。  2.0 
授業   自分が問いたい「問題」と問う意義、対象母集団、標本抽出について発表する。問題の社会的・学問的意義を互いに吟味する。必要に応じて、意義ある研究にするため互いに助言し合う。対象母集団への接近可能性、協力可能性を互いに吟味し、実行できることを確認する。実行可能な標本抽出を考案する。 
事後   「問題」「対象」「標本抽出」について、明確になるようにまとめておく。  2.0 
8 事前   「問題」に対して解答を与えるには、どのような証拠・事実(データ)が必要であるか、そのようなデータを得る方法(心理学的研究方法、採取と記録のための機器)はどのようなものかを考えてくる。  2.0 
授業   自らの「問題」に解答を与えるデータが得られる方法をそれぞれ発表し、互いに助言し合う。データの採取方法、記録方法について、どのような現実的制約があるかを考える。制約への対処法を考える。実行可能なデータ採取方法を確立する。 
事後   自らが実行することになる研究における「対象」「標本抽出」「データ採取・記録法」が明確になるようにまとめておく。データ採取が可能であれば、開始する。  2.0 
9 事前   データ採取の準備、実行を各自進めておく。  2.0 
授業   データ採取を実施した者は、どのように実行したかを紹介し、議論を通じ、その適切さの確認を得る。不適切な採取を行なってしまった場合は、より望ましい採取へと修正し、再度実行する。準備段階にある者は、早期実施が可能になる工夫をする。阻害要因があれば、議論を通じてそれを排除する対応を講じる。 
事後   準備段階にある者は、採取計画を万全なものとする。実行した者は、データの加工(分析)を考える。  2.0 
10 事前   データ採取の準備、実行を各自進めておく。採取が完了した者は、データの分析方法を考えておく。  2.0 
授業   データ採取を実施した者は、どのように実行したかを紹介し、議論を通じ、その適切さの確認を得る。不適切な採取を行なってしまった場合は、より望ましい採取へと修正し、再度実行する。採取が完了した者は、データの分析方法を紹介する。議論を通じ、その適切さを吟味する。不適切な場合は、望ましい分析方法を議論を通じて探し出す。データ採取の準備段階にある者は、早期実施が可能になる工夫をする。阻害要因があれば、議論を通じてそれを排除する対応を講じる。 
事後   準備段階にある者は、採取計画を万全なものとする。採取途中の者、採取を完了した者は、データの加工(分析)を考える。  2.0 
11 事前   データ採取の準備、実行を各自進めておく。採取が完了した者は、データの分析方法を考えておく。  2.0 
授業   データ採取を実施した者は、どのように実行したかを紹介し、議論を通じ、その適切さの確認を得る。不適切な採取を行なってしまった場合は、より望ましい採取へと修正し、再度実行する。採取が完了した者は、データの分析方法を紹介する。議論を通じ、その適切さを吟味する。不適切な場合は、望ましい分析方法を議論を通じて探し出す。データ採取の準備段階にある者は、早期実施が可能になる工夫をする。阻害要因があれば、議論を通じてそれを排除する対応を講じる。 
事後   準備段階にある者は、採取計画を万全なものとする。採取途中の者、採取を完了した者は、データの加工(分析)を考える。  2.0 
12 事前   データの加工、分析を準備する、あるいは実行する。実行完了した者は、分析結果を紹介できるようにしてくる。  2.0 
授業   データに施した加工、分析を各自発表し、その適切さを議論によって確認する。不適切な場合は、議論を通じて、適切な加工、分析となる工夫をする。分析を完了した者は、分析結果を紹介する。 
事後   各自の進捗状況に応じて、実行できたところまでを整理しておく。  2.0 
13 事前   データの加工、分析を実行し、完了する。分析結果を紹介できるようにしてくる。分析結果を紹介し終えた者は、「問題」に対する解答として何が得られたかを紹介できるようにしてくる。  2.0 
授業   分析結果を各自発表し、その適切さを議論によって確認する。不適切な場合は、議論を通じて、適切な分析が実行できる工夫をする。 
事後   「結果」までを整理しておく。  2.0 
14 事前   「結果」から、「問題」への解答としてどのようなことが言えるのかを紹介できるようにしてくる。  2.0 
授業   各自の「結果」と「問題」への解答を紹介する。議論を通じて、より適切な解答(「考察」)となるようにする。 
事後   「問題(目的)」「方法」「結果」「考察」までをまとめておく。  2.0 
15 事前   「問題(目的)」「方法」「結果」「考察」のそれぞれについて、書くべきこと(要約)を書いてくる。  2.0 
授業   「問題(目的)」「方法」「結果」「考察」の要約をそれぞれ紹介し、一連の流れに矛盾がないか、不足や余分がないかを議論を通して確認する。 
事後   議論を通して得た成果をもとに、最終報告書の作成準備をする。  2.0 
授業科目に関連する実務経験の内容とその経験を活かした授業の展開
特になし。 
成績評価の基準と方法
課題に対するフィードバックの方法
 授業への参加姿勢、集団への貢献度、予復習によって、以降の授業についてこられないと判断されることもある。最終の第15回に指定された課題が達成できていない場合は、最終報告書の提出は許可されない。達成できた者のみ、最終報告書による評価を行なう。
 moodleから本科目のページに入り、そこにある注意事項や指示に従ってください。 
テキスト
参考文献
No 著者名 書籍名 出版社 ISBN/ISSN
1. サトウ・鈴木  『心理調査の基礎』  有斐閣   
関連ページ
備考
ZOOMをインストールしておくこと。授業に支障がないようWiFiや端末機器の整備を行なっておくこと。
 短い期間で多くの課題をこなす必要があるので、初回から必ず出席すること。
 欠席、遅刻は基本的に求めない。全回出席すること。
 予習復習を必ず行なうこと。
 資格(認定心理士(心理調査))関連の科目なので、資格取得にふさわしい受講姿勢で臨むこと。 
教員e-mailアドレス
captured@e.sgu.ac.jp 
オフィスアワー
木曜12時半から13時(完全予約制) C館2階サポートセンターかZOOM 
画像
ファイル


PAGE TOP