授業のねらい
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肢体不自由教育Ⅰでは、肢体不自由児教育に携わる教員や支援者になったとき、教育実践は楽しいと思える力を付けていくことを目指します。 特に、肢体不自由児教育Ⅰでは障害児教育の歴史の中で肢体不自由児教育がどのような流れの中にあったのか、どのような課題があるのかを学びます。肢体不自由児にとって教育の持つ可能性がいかに大きく、卒業後の社会生活に必要であるかを学びます。これらを学ぶに当たり、様々なキーワードが用いられます。例えば個別の教育支援計画、教育課程、学習指導案、早期療育、就学指導、運動発達、障害者スポーツ、コミュニケーション等々です。これらのキーワードを徐々に使いこなせるようにします。そうして、肢体不自由教育に課題意識を育みます。課題意識を持つことがこれから肢体不自由教育に取り組む皆さんの力となると思います。
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履修者が到達すべき目標
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・障害児教育の歴史の中で肢体不自由児教育がどのような流れであったのかを知る。 また、記憶に残したい出来事や映像について知る。 ・肢体不自由教育は様々な教育の場で実践がなされている現状を説明できる。 ・肢体不自由教育の基盤となっている法律や学習指導要領、関連するキーワードを理解し、指導略案などの作成時に使うことができる。 ・通常学級や特別支援学級における肢体不自由教育の現状について理解し説明できる。 ・肢体不自由児者のスポーツ活動・就労や福祉事業サービス・社会生活について説明できる。 ・肢体不自由児の早期療育・医療的ケア・家庭生活・地域支援について説明できる。 ・どうすれば楽しい授業ができるか自分の個性に合わせて考え、指導略案などの作成時に使うことができる。
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授業の進め方 学修上の助言
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基本的には、各回の授業テーマに沿って配付資料や参考書を軸にしながら授業を進め、関係資料を参照しつつ理解を深めていきます。授業中の質問や発言を大切にします。また、リアクションカードに感想・説明の分かりやすさ・理解のしやすさ・関連する要望などを書いてもらい、次回の授業に反映させます。時間外学習を勧める観点から、不定期に講義の内容の中からミニレポート・ミニテストを実施します。授業者・支援者であれば児童生徒にどう教えるかを一緒に考える場面を持ちます。 感染症対策で授業は前半を対面授業、後半を遠隔授業と計画している。どちらの授業形態となるかは状況を考慮することになるのでご理解いただきたい。
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アクティブ・ラーニングの要素の有無
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PBL、ディスカッションを行いながら講義を進める。尚、感染症対策により、アクティブラーニングの要素を変更することがある。
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ICTを活用した双方向型授業の有無
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授業内容・計画
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回数
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授業、事前・事後学修の内容
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時間
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1
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事前
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シラバスを事前に読む。
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2.0
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授業
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オリエンテーション 前期15回の講義について見通す。障害者の歴史、障害児教育の歴史 教師や支援者として肢体不自由児教育において何を課題意識として持つか考える。
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事後
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障害児教育の歴史問題を解く。
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2.0
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2
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事前
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重複障害者の資料を読む。
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2.0
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授業
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肢体不自由児教育は様々な教育の場で行われているとこを理解する。また、重複障害児の教育について理解する。訪問教育の現状と課題を理解する。 肢体不自由児への対応の歴史 肢体不自由児教育と医療的ケアの関連、経過、現状、課題について理解する。
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事後
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肢体不自由教育の概要問題を解く。
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2.0
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3
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事前
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運動発達についての資料を読む。
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2.0
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授業
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肢体不自由児の運動発達、コミュニケーションについて概観する。(1)運動発達と食べること遊ぶことコミュニケーションをとることの関連について理解する。
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事後
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運動発達の問題を解く。
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2.0
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4
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事前
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言語発達の資料を読む。
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2.0
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授業
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肢体不自由児の運動発達、コミュニケーションについて概観する。(2)運動発達と食べること遊ぶことコミュニケーションをとることの関連について理解する。
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事後
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言語発達の問題を解く。
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2.0
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5
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事前
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運動発達と言語発達に関する資料を読む。
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2.0
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授業
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肢体不自由児の運動発達、コミュニケーションについて概観する。(3)運動発達には道筋があることを理解する。同様に食べることにも道筋があることを理解する。
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事後
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運動発達と言語発達の関連問題を解く。
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2.0
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6
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事前
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遊びに関する資料を読む。
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2.0
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授業
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肢体不自由児の運動発達、コミュニケーションについて概観する。(4)コミュニケーション能力の獲得には遊びや子ども集団が重要であることを理解する。
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事後
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遊びに関する発達の問題を解く。
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2.0
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7
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事前
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特別支援教育の資料を読む。
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2.0
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授業
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肢体不自由児の教育課程について学ぶ (1) 特別支援学校学習指導要領解説から特別支援学校の教育課程について理解する。
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事後
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特別支援学校学習指導要領の問題を解く。
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2.0
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8
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事前
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特別支援教育の資料を読む。
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2.0
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授業
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肢体不自由児の教育課程について学ぶ (2) 肢体不自由児に配慮した教育は学校教育のいかなる場面でも必要であることを知る。
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事後
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特別支援教育学習指導要領の肢体不自由者に関する問題を解く。
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2.0
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9
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事前
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特別支援教育の資料を読む。
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2.0
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授業
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肢体不自由児教育Ⅰの基本についてまとめる。これまでの学習で重要と思われるキーワードについて再学習する。特に認知言語額の視点からコミュニケーションについて学ぶ。
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事後
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特別支援教育関連の問題を解く。
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2.0
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10
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事前
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障害者スポーツの資料を読む。
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2.0
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授業
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肢体不自由児教育と障害者スポーツについて学ぶ (1) フライングディスク、車椅子ダンス(ヨサコイ)などについて学ぶ。
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事後
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フライングディスクの資料を読む。
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2.0
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11
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事前
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障害者スポーツの資料を読む。
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2.0
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授業
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肢体不自由児教育と障害者スポーツについて学ぶ (2) 車椅子ラクビー、バスケットボール、カーリング、サッカーなどから学ぶ。 フライングディスクのコーチングから学ぶ。
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事後
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フライングディスクの資料を読む。
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2.0
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12
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事前
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早期療育の資料を読む。
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2.0
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授業
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肢体不自由児の早期療育の現状と課題について知る。早期療育にとってどのような課題があるか知る。就学指導について理解する。
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事後
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肢体不自由児の教育実践記録を読む。
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2.0
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13
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事前
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授業分析の資料を読む。
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2.0
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授業
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肢体不自由教育における授業実践と授業分析について学ぶ。 ウエルドニッヒホフマン病の実践記録から授業実践について学ぶ。
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事後
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OT、PT、STに関する資料を読む。
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2.0
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14
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事前
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医療の専門家との連携に関する資料を読む。
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2.0
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授業
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肢体不自由児教育と理学療法士、作業療法士の連携について知る。理学療法士、作業療法士の仕事について知る。支援機器について知る。
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事後
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前期の講義資料を読む。
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2.0
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15
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事前
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前期の講義資料を読み定期試験に備える。
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2.0
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授業
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肢体不自由児教育Ⅰの基本についてまとめる。これまでの学習で重要と思われるキーワードについて再学習する。
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事後
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前期の講義資料を読み定期試験に備える。
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2.0
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授業科目に関連する実務経験の内容とその経験を活かした授業の展開
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特別支援学校での教職経験・福祉事業所での勤務経験があり、特別支援教育対象の児童生徒の実際的な理解と指導方法を基に受講生に対し、実践的な教育を行っている。また、受講生の多くが教員採用試験に合格している経験から受講生一人一人の進度に合った支援を行いながら講義を行っている。
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成績評価の基準と方法 課題に対するフィードバックの方法
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講義中の試験(80%)、不定期に課するミニレポート(10%)、不定期に実施するミニ試験(10%)により評価する。
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テキスト
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No
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著者名
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書籍名
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出版社
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ISBN/ISSN
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1.
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『随時配布資料』
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参考文献
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関連ページ
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備考
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・この講義を受講後に、「肢体不自由児教育Ⅱ」を履修することが望ましい。 ・出席は単位認定の前提とし、特別な理由なくして欠席数が全講義時間数の1/3以上の場合は、単位を認定しない。 ・教職課程以外の受講希望学生については初回の講義で面談を行う。受講態度などで約束事があり、守れる学生が受講できると考えていただきたい。 障害児者のディケアや特別支援教育のボランティア活動を積極的にする気持ちのある方が履修の前提になります。
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教員e-mailアドレス
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オフィスアワー
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水曜日14:00~17:00 C館5階 C-512研究室 ※その他の曜日もメールで連絡のうえ来室可
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