シラバス参照

講義名 交通論 
英文科目名 Transportation Theory 
科目ナンバー B00EXP3514,Q00EXP3509 
担当者

山本 純

科目群 専門科目 
対象学年 3年 
単位数
開講期間 前期 
曜日・時限・教室 前期 火曜日 4講時 301教室(新札幌)



授業のねらい
人間のあらゆる活動は交通なくしては成り立ち得ない。交通とは人・モノ・情報の空間移動であるが、交通論ではそれらの社会的、経済的現象としての移動・運搬行為を対象とする。現代社会における交通は、機械生産による高速な交通サービスを中心とし,交通産業が提供する民間交通サービスに加え、自治体が提供する公共交通サービス、また個人交通(マイカー)の広がりや大企業による高度なロジスティクス・マネジメントなど、多元的な展開を見せている。そこでは様々な交通問題が生じている。
講義では現代交通の諸問題について学ぶ。現代の交通問題とは何か、その問題状況をどのように考えたらよいのか、解決に向けてどのような交通政策が行われ、そこにある課題は何か。これら交通問題の検討を通じて今日の日本社会をどのように理解するのか、について考えていく。 
履修者が到達すべき目標
今日の資本主義社会における交通のありようと基本的な問題を理解すること。同時に、その問題理解の根底にある経営学、経済学、社会思想などの基礎的な問題も理解する。それぞれの専門領域の科目の学習との関連を理解できるようにする。 
授業の進め方
学修上の助言
講義資料はMoodle上にあげる。スマホやタブレットを見ながら講義を聴きノートをとる。
時々、交通に関する新聞記事、ニュースを取り上げ、交通問題の実態について学び関心を深める。
面接授業なので講義時間は60分だが、Moodle上のトピック記事や講義ノート(説明入りスライド)を参考して事前・事後の学習、課題作成(レポート)に取り組む。
残りの30分は質疑応答、また必要に応じ教室内で距離を保った上で個別面談を行う。
単なる講義内容のまとめだけでなく、自分の意見・考えを自分の言葉で整理できるようにして欲しい。
毎日、新聞、ネットの経済ニュースなどを見て、交通関連の記事が出た場合にはよく読んでおくこと。その記事の不明点や関連問題を自分なりに調べること。また講義で不明だった点を自身で調べ理解に努めるなど復習により時間を割くと良い。
講義資料の提示、課題提出はオンラインとするが、Moodle上での出席管理は行わない(反映されていないなどの問合せが多いため)。 学生の自己管理を基本としたオンデマンド学習も可とし、評価には適宜コースへのアクセス状況を参照する。
良好な出席(教室)の学生に対して口頭試問の許可を与え、希望者には授業の最終回に口頭試問を行う。 
アクティブ・ラーニングの要素の有無
あり。距離を取って感染対策に注意しながら、少人数でのグループワークを行う。 
ICTを活用した双方向型授業の有無
あり。Moodle、ZOOM(危機管理レベル2以上の時)を活用して行う。 
授業内容・計画
回数 授業、事前・事後学修の内容 時間
1 事前   講義要項をよく読んでおくこと。出身地の地域交通問題について調べ、考えておく。  2.0 
授業   講義ガイダンス;プレ講義、受講にあたっての注意、評価方法についての注意。 
事後   プレ講義の内容について、自分なりに更に調べ、考える。  2.0 
2 事前   バリアフリー、ユニバーサルの概念について調べ、考えておく。  2.0 
授業   交通とは何か。公共交通を考える際の「公共」とは何かについて考える。 
事後   講義で学び理解したことの事例を調べる。  2.0 
3 事前   アダム・スミス経済学の概要、スミスの交通観について調べる。  2.0 
授業   交通論の成立と発展。 
事後   スミスの考え方が現代の交通政策にどのよに繋がっているのか、具体例を調べる。  2.0 
4 事前   イバン・イリイチの思想の概要を調べておく。  2.0 
授業   イリイチの交通概念。高速文明がもたらすもの。 
事後   夏目漱石の講演録「道楽と職業」(講談社学術文庫「私の個人主義」」)を読んで、共通している思想を考えてみる。  2.0 
5 事前   ジョン・ガルブレイスの経済学の概要と思想について調べておく。  2.0 
授業   社会的アンパランスと交通 依存効果とは何か。 
事後   交通以外の商品やサービスでの個人的消費と社会的消費の関係について考えてみる。  2.0 
6 事前   アメリカにおける1970年マスキー法とは何か調べておく。  2.0 
授業   交通技術の発達と問題1 映像資料(ホンダの事例)から考える。 
事後   ホンダ以外の自動車メーカー(トヨタ、マツダ、日産など)の環境対策を調べる。  2.0 
7 事前   テクノロジー、エンジニアリングといった技術概念について調べる。  2.0 
授業   交通技術の発達とその問題2 テクノロジーとエンジニアリング。 
事後   最近の技術発達(例えば、AIと自動運転など)について調べ、考える。  2.0 
8 事前   産業革命期の鉄道の登場とその後の発展について調べる。  2.0 
授業   交通事業と規制 鉄道独占と交通政策の変化。 
事後   日本の鉄道事業の現在の問題について調べ、講義との関連を考える。  2.0 
9 事前   最近のタクシーサービスの問題やウーバーなど新サービスについて調べる。  2.0 
授業   交通事業と規制緩和 タクシー事業を事例として。 
事後   タクシー事業について日本の各地域の現状や世界の現状について調べる。  2.0 
10 事前   交通社会資本とは何かについて調べておく。  2.0 
授業   社会資本整備と地域 ; 映像資料(本四架橋建設について)から考える。 
事後   地域や社会に貢献するとはどういうことか、学んだことをもとに自分について考える。  2.0 
11 事前   交通に関する新聞記事、ニュースなどを整理しておく。  2.0 
授業   グループワーク  今日の交通問題を新聞記事から取り上げ、グループで討議する。 
事後   他者と討議したことについて、さらに調べて理解を深める。  2.0 
12 事前   国連気候変動枠組条約締約国会議 COP について調べておく。  2.0 
授業   交通とエネルギー問題 1 地球温暖化問題とは何か? 
事後   気候変動と交通との関連について更に調べる。  2.0 
13 事前   様々な温暖化論者の根拠、また懐疑派と言われる人々の根拠について調べる。  2.0 
授業   交通とエネルギー問題 2 科学的根拠と健全なる懐疑心。 
事後   自分が正しい思える根拠は何か、これまでの認識との違いを明確にする。  2.0 
14 事前   今日の様々な交通事故について調べておく。  2.0 
授業   自動車交通事故について考える。 
事後   自動車交通事故を減らすために自分がすべきことを考える。  2.0 
15 事前   これまでの授業内容を振り返っておく、関心のもてたテーマを整理する。  2.0 
授業   受験資格のある希望者に対する口頭試問、前期のまとめのレポート作成。 
事後   自身への講評について考え、意見があれば教員の研究室を訪れる。  2.0 
授業科目に関連する実務経験の内容とその経験を活かした授業の展開
なし 
成績評価の基準と方法
課題に対するフィードバックの方法
複数回の授業をまとめるレポート(5回)によるレポート評価。
レポート内容により1回のレポートにつきS評価20点、A+−・B+−で15点基準プラス・マイナスで5点の加点・減点、C評価+−で10点基準とする。
従って、全てC評価では50点(不合格)〜全てS評価で100点の間で評価する。
出席・受講態度優良者に対して口頭試問の受験資格を与え、希望者に対して最終授業の時に口頭試問を実施する。20点の範囲で加点対象とする。 
テキスト
参考文献
No 著者名 書籍名 出版社 ISBN/ISSN
1. 日本交通学会編  『交通経済バンドブック』  白桃書房  978-4-561-76192-1 
関連ページ
1. 国土交通省ホームページ  http://www.mlit.go.jp/  交通政策についての基本的情報 
2. 教育研究実績  http://researchmap.jp/sgu_admin   
備考
その時々の問題状況(トピックスを中心に)によって、授業計画を変更する場合があるので注意すること。順序、テーマについてその時々の社会状況、学生の関心、理解度を見ながら変更を加える場合がある。そうすることで、学生は現実の交通問題により関心・興味をもつようになるだろう。
従って、計画通り進まないと我慢できない、あるいは柔軟な対応で変化することを嫌う性格の学生には向いていない講義であるので注意すること。 
教員e-mailアドレス
yamamotoあっとまーくsgu.ac.jp 
オフィスアワー
水・金曜日の昼休み。メールでアポを取ってくれれば、調整の上、随時。 
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