授業のねらい
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世界にはさまざまな言語があるが、いずれの言語・方言でも、その言語・方言を使う人々のあいだでは自由な意思疎通ができる。人間の言語(自然言語)について考えるとき、もちろん、日本語や英語、中国語など、日常で接しやすい言語の特徴だけがすべてではないし、さらにいえば、音声を聴覚的に処理する音声言語のみならず、手指や顔の動きを視覚的に処理する手話言語もまた同等な自然言語として注目する必要がある。 この講義では、日本語を基軸に言語の仕組みを学ぶなかで、アイヌ語やその他、手話言語を含む世界の諸言語との対照をおこない、人間の自然言語の多様性と共通性をとらえていく。さまざまな言語の例を取り上げるが、特別に個別の言語に関する語学的な知識は必要ない。日本語は言語としてどのような特徴を持つのか、常に自身の言語知識(母語)と関連付けながら、講義で扱うテーマについて積極的に考え、共有してもらいたい。
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履修者が到達すべき目標
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1. 人間の言語がもつ仕組み(構造)を理解する。 2. すべての言語の構造に質的な差異はなく、それぞれに体系的かつ精緻な仕組みを有し、自然言語として対等であることを理解する。 3. 身近な言語(特に日本語)を観察するスキルを身につけ、何気なくつかう言葉のなかにも「気づき」を持てるようになる。 4. 特に日本語教育に携わりたい人は、日本語を体系的かつ分析的に見ていく力を養う。
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授業の進め方 学修上の助言
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・新型コロナウイルス感染症の3密対策として、この講義は全15回すべて遠隔講義で実施する。 ・講義動画、教材、課題は毎週木曜の2講時にMoodleで公開・更新する。 ・成績評価については、第1回のガイダンス(動画)で説明する。受講希望者は必ず第1回の講義から視聴すること。 ・参考文献は購入・持参する必要はないが、言語学への理解や関心を深めることができるため、ぜひ手に取ってみてほしい。
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アクティブ・ラーニングの要素の有無
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ICTを活用した双方向型授業の有無
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講義・課題ともにMoodleを使用しておこなう(ただしオンデマンド型)。講義動画はYouTubeの限定公開で配信する。
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授業内容・計画
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回数
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授業、事前・事後学修の内容
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時間
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1
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事前
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シラバスを読んでくる
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2.0
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授業
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ガイダンス・言語の世界へのいざない
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事後
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指定した課題(Moodle)に回答する
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2.0
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2
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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類型論からみる言語の世界
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事後
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指定した課題(Moodle)に回答する
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2.0
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3
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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系統論からみる言語の世界
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事後
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指定した課題(Moodle)に回答する
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2.0
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4
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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類似性からみる言語の世界1
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事後
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指定した課題(Moodle)に回答する
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2.0
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5
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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類似性からみる言語の世界2
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事後
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指定した課題(Moodle)に回答する
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2.0
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6
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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言語と文字の世界
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事後
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指定した課題(Moodle)に回答する
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2.0
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7
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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記号からみる言語の世界
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事後
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指定した課題(Moodle)に回答する
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2.0
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8
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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音素からみる言語の世界:音素の概念とミニマル・ペアー
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事後
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指定した課題(Moodle)に回答する
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2.0
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9
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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音声からみる言語の世界:音声学入門
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事後
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指定した課題(Moodle)に回答する
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2.0
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10
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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音素からみる言語の世界2
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事後
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指定した課題(Moodle)に回答する
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2.0
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11
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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形態素からみる言語の世界
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事後
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指定した課題(Moodle)に回答する
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2.0
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12
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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複合語からみる言語の世界
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事後
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指定した課題(Moodle)に回答する
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2.0
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13
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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句からみる言語の世界
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事後
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指定した課題(Moodle)に回答する
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2.0
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14
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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手話言語の世界
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事後
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指定した課題(Moodle)に回答する
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2.0
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15
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事前
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前回授業の復習をすること
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2.0
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授業
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危機言語(アイヌ語)の世界
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事後
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指定した課題(Moodle)に回答する
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2.0
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授業科目に関連する実務経験の内容とその経験を活かした授業の展開
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成績評価の基準と方法 課題に対するフィードバックの方法
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【評価】 ・Moodleのコース内にある「リアクション」への取り組み(40%) ・Moodleのコース内にある「課題」への取り組み(60%) ・いずれも講義配信から3日後の日曜日23時59分までに取り組み、Moodleで指定されたとおり提出すること。 ・定期試験は実施しない。
【連絡】 ・リアクションや課題については、講義内で講評・回答などのフィードバックをおこなう(※ただし、受講人数が多いため、フィードバックまで時間がかかることもある。必ずすべてに目を通し、必要に応じて個別にコメントするため、真剣に取り組んでほしい)。 ・やむを得ない事情で期限までに課題などの提出ができない場合は、メールで事情を知らせること(必要に応じて配慮・対応する)。 ・連絡がないとみなさんの状況が全くわからないので、何かあれば必ずメールをすること。
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テキスト
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参考文献
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No
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著者名
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書籍名
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出版社
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ISBN/ISSN
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1.
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佐久間淳一ほか
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『言語学入門-これから始める人のための入門書』
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研究社
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4327401382
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2.
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大津由紀雄ほか(編)
|
『言語研究入門-生成文法を学ぶ人のために』
|
研究社
|
4327401307
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3.
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広瀬友紀
|
『ちいさい言語学者の冒険-子どもに学ぶことばの秘密』
|
岩波書店
|
4832967479
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4.
|
加藤重広・安藤智子
|
『基礎から学ぶ音声学講義』
|
研究社
|
4327377430
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5.
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松岡和美
|
『日本手話で学ぶ 手話言語学の基礎』
|
くろしお出版
|
4874246702
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関連ページ
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備考
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教員e-mailアドレス
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kishi(あ)sgu.ac.jp ※ (あ) は@に置き換える。
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オフィスアワー
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・オフィスアワーは月曜日3講時(江別キャンパス L309)。 ・相談や問い合わせがある場合は、基本的に上記のアドレスまでメールすること。
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画像
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ファイル
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